予定配賦率と月末処理|50代の資格挑戦・学習記録 #27

予定と現実の差は必ず確認する──

今回学んだのは、予定配賦率を用いた場合の月末処理である。

前回は、製造間接費を実際に発生した金額ではなく、あらかじめ決めた予定配賦率を使って各製品へ配賦する方法を学んだ。この方法によって、製品が完成した時点ですぐに原価を計算できるようになる。

しかし、予定はあくまで予定だ。

月末になると、工場全体で実際に発生した製造間接費が集計される。そして、その実際発生額と予定配賦額を比較すると、多くの場合は一致しない。

今回の例では、実際に発生した製造間接費は2,000円だった。一方、予定配賦率によって各製品へ配賦した金額は1,600円である。

つまり、

2,000円 − 1,600円 = 400円

の差額が発生していた。

この400円は「製造間接費配賦差異」として処理する。

仕訳は、

(製造間接費配賦差異)400 / (製造間接費)400

となる。

今回のケースでは、予定していたよりも実際に発生した費用の方が多かった。そのため、この400円は不利差異である。

また、製造間接費配賦差異勘定の借方に記入されることから、借方差異とも呼ばれる。

これは以前学んだ材料消費価格差異や賃率差異と考え方は同じで、「実際の方が高くついた」という意味になる。

逆に、もし実際発生額が1,500円だったとすると、予定配賦額1,600円より100円少ない。

この場合の仕訳は、

(製造間接費)100 / (製造間接費配賦差異)100

となる。

予定よりも実際の費用が少なく済んだため、これは有利差異であり、差異勘定の貸方へ記入されるので貸方差異とも呼ばれる。

さらに学習を進めると、この製造間接費配賦差異は、単純に差額として終わるわけではなく、その原因まで分析できるようになる。

原因は大きく二つある。

一つは、予算どおりに製造間接費が発生したかどうかを見る予算差異。

もう一つは、生産設備をどれだけ効率よく使えたかを見る操業度差異である。

ただ、この分析は現時点では少しイメージしにくい内容だった。テキストにも、標準原価計算を学ぶ頃に改めて理解すれば十分と書かれている。今ここで無理に理解しようとして工業簿記全体を難しく感じるよりも、まずは「月末には予定と実際の差額を製造間接費配賦差異として処理する」という流れを確実に押さえておく方が大切だと感じた。

武術でも、組手が想定どおりに進むことはほとんどない。だからこそ、終わった後に「何が予想と違ったのか」を確認し、次へ生かしていく。その積み重ねが成長につながる。

工業簿記も同じだった。

予定を立てることが重要なのではない。

予定と現実のズレを確認し、その原因を分析し、次へ生かすところまでが、本当の原価管理なのだと感じた。

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