固定予算と変動予算|50代の資格挑戦・学習記録 #68
予算を固定するか、変動させるか──
今回学んだのは、製造間接費における「固定予算」と「変動予算」である。
前回は、製造間接費差異を「予算差異」「操業度差異」「能率差異」の3つに分けて分析する方法を学んだ。
その中でも「予算差異」を考えるうえで重要になるのが、そもそも製造間接費の予算をどのように設定しているのか、という点である。
製造間接費の予算額の決め方には、大きく分けて、
* 固定予算
* 変動予算
の2つがある。
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😸製造間接費の予算と操業度
製造間接費の標準配賦率は、1年間の製造間接費の予算額を見積もり、それを1年間の標準配賦基準値で割って計算する。
この標準配賦基準値を「基準操業度」という。
製造間接費標準配賦率
= 製造間接費予算額 ÷ 基準操業度
ここでいう「操業度」とは、一定期間に設備などをどの程度利用したかを表すものである。
たとえば、
* 直接作業時間
* 機械作業時間
などが操業度として使われる。
では、実際の操業度が基準操業度と違った場合、予算額はどうするのだろうか。
ここで「固定予算」と「変動予算」の違いが出てくる。
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😸固定予算とは
固定予算とは、基準操業度における予算額を一度決めたら、実際操業度が変わっても予算額を変えない方法である。
たとえば、
基準操業度:10時間
製造間接費予算額:20円
と見積もったとする。
ところが実際には、8時間しか操業しなかった。
それでも固定予算では、
実際操業度8時間 → 予算額20円
となる。
つまり、実際操業度が10時間でも8時間でも、予算額は20円のままである。
「固定」という名前のとおり、操業度が変わっても予算額は固定すると考えるとわかりやすい。
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😸変動予算とは
一方、変動予算とは、さまざまな操業度に応じて予算額を設定する方法である。
たとえば、
操業度10時間 → 予算額20円
操業度8時間 → 予算額16円
とあらかじめ見積もっておく。
実際操業度が8時間だった場合には、
実際操業度8時間 → 予算額16円
となる。
固定予算では実際操業度が8時間でも20円だったのに対して、変動予算では8時間に対応する16円を使う。
つまり、
固定予算=操業度が変わっても予算額は変えない
変動予算=操業度に応じて予算額を変える
という違いである。
図で見ると、この違いはかなりわかりやすい。
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😸公式法変動予算
さらに、変動予算の中でも重要なのが「公式法変動予算」である。
公式法変動予算では、製造間接費を、
変動費
操業度に比例して発生する費用
固定費
操業度が変化しても一定額が発生する費用
に分けて予算額を決める。
現実の工場では、操業度が下がったからといって、すべての製造間接費が同じ割合で減るわけではない。
生産量や作業時間に応じて増減する費用もあれば、操業度にかかわらず一定額が発生する費用もある。
そこで、変動する部分と固定される部分を分けて考えるわけだ。
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😸今回の学び
固定予算と変動予算の違いは、最初は少しややこしく感じた。
しかし、今回の例の数字で考えるとシンプルである。
基準操業度が10時間、実際操業度が8時間だった場合、
固定予算なら20円のまま。
変動予算なら8時間に対応した16円。
要するに、実際の操業度に合わせて予算額を動かすかどうかの違いである。
さらに公式法変動予算では、製造間接費を変動費と固定費に分ける。
実際の企業活動を考えても、仕事量が減れば一緒に減る費用もあれば、仕事量に関係なく発生する費用もある。
そう考えると、単なる計算方法ではなく、実際の経営管理にもつながる考え方だと感じた。
次は、この予算と実際発生額のズレをどのように分析していくのか、さらに理解を深めていきたい。
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