負担は公平に分ける|50代の資格挑戦・学習記録 #24
見えない負担も公平に分ける──
今回学んだのは「製造間接費の配賦」だ。
直接材料費や直接労務費は、どの製品にどれだけ使われたのかが比較的はっきりしている。しかし製造間接費はそうはいかない。
例えば工場の電気代や機械の減価償却費、工場全体で使う消耗品などは、特定の製品だけのために発生した費用ではない。そのままでは、どの製品にいくら負担させればよいのか分からない。
そこで必要になるのが「配賦」という考え方である。
配賦とは、製造間接費を一定の基準に従って、それぞれの製品へ公平に振り分けることだ。
今回の例では、製造間接費の実際発生額は2,000円。そして配賦基準には「直接作業時間」が使われていた。
No.1は25時間、No.2は15時間なので、作業時間の合計は40時間となる。
まずは製造間接費を配賦基準の合計で割り、配賦率を求める。
2,000円 ÷ 40時間 = 1時間あたり50円
この1時間あたり50円が配賦率である。
あとは各製品の作業時間を掛ければ、それぞれが負担する製造間接費が求められる。
No.1は25時間なので1,250円。
No.2は15時間なので750円。
合計すると2,000円となり、実際に発生した製造間接費と一致する。
この結果を原価計算表へ反映すると、それぞれの製造原価が完成する。
No.1は、直接材料費500円、直接労務費600円、
直接経費50円、製造間接費1,250円で合計2,400円。
No.2は、直接材料費400円、直接労務費200円、
直接経費20円、製造間接費750円で合計1,370円。
こうして、工場全体で発生した共通の費用も、それぞれの製品へ合理的に割り当てることができる。
武術でも、目に見える筋肉だけが強さを決めるわけではない。姿勢や呼吸、重心移動といった土台となる要素が、あらゆる技を支えている。しかし、その土台は一つひとつの技に切り分けて測ることはできない。
だからこそ、全体を支える見えない力を、適切な基準で各動作へ反映させるという考え方は、製造間接費の配賦とどこか似ているように感じた。
直接見えないものほど、きちんとしたルールで扱う。その大切さを学んだ一回だった。
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直接見えないものも大切にする
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