製品の完成|50代の資格挑戦・学習記録 #25
完成しただけでは…
まだだ、まだ終わらんよ──
今回学んだのは、製品が完成し、さらに引き渡されたときの処理である。
これまで工業簿記では、材料費や労務費、経費を積み上げ、それらを「仕掛品」として管理してきた。しかし、製品が完成すると、そのまま仕掛品に置いておくわけにはいかない。完成した瞬間に「製品」として扱いが変わり、さらに顧客へ引き渡された時点で「売上原価」へと姿を変える。
今回の例では、製造指図書No.1(ガンダム)とNo.2(ガンキャノン)は完成した。一方、No.3(ガンタンク)はまだ製造途中である。
さらにNo.1は引き渡しまで完了しているが、No.2は完成しているだけで、まだ引き渡しは行われていない。
そのため、原価計算表の備考欄には、No.1は「完成・引渡済」、No.2は「完成・未引渡」、No.3は「未完成」と記録する。
この備考欄は単なるメモではなく、それぞれの製品が現在どの段階にあるのかを示す重要な情報になる。
勘定の流れも非常に分かりやすい。
完成した製品は、仕掛品勘定から製品勘定へ振り替える。
今回完成したNo.1とNo.2の原価は、それぞれ3,150円と2,870円なので、合計6,020円が仕掛品から製品へ移る。
そして、引き渡しまで完了したNo.1については、さらに製品勘定から売上原価勘定へ3,150円が振り替えられる。
一方、No.2は完成しているものの、まだ引き渡されていないため、2,870円は製品勘定に残ったまま翌月へ繰り越される。
No.3は未完成なので、2,550円が引き続き仕掛品勘定に残る。
つまり、お金が増えたり減ったりしているのではなく、「製造途中」「完成品」「販売済み」という状態に応じて、原価の置き場所が変わっているだけなのである。
これは武術にも少し似ていると感じた。
技は稽古で身につけても、それだけでは完成とは言えない。自由組手で使えるようになって初めて現実的な技となり、さらに実際の場面で自然に発揮できてこそ、本当の意味で身についたと言える。
工業簿記でも同じように、「作る」「完成する」「引き渡す」という段階ごとに管理することで、製品が今どこにあるのかを正確に把握できる仕組みになっている。
今回の学習で、原価は単に計算するだけではなく、製品の成長に合わせて管理していくものなのだということを理解した。
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