標準原価の計算|50代の資格挑戦・学習記録 #63
標準原価は「完成品」だけではない──
今回学んだのは、標準原価の具体的な計算方法である。
前回は、製品1個あたりの目標となる原価である「原価標準」の設定方法を学んだ。
しかし実際には、製品がすべて完成しているとは限らない。
月末には製造途中の仕掛品が残ることもあれば、前月から引き継いだ月初仕掛品もある。
そのため標準原価計算では、完成品だけでなく、月末仕掛品や月初仕掛品、さらに当月投入分の標準製造費用も計算できるようになる必要がある。
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😸完成品の標準原価
今回の例では、標準原価カードから製品1個あたりの標準原価は次のように設定されている。
* 直接材料費 100円
* 直接労務費 60円
* 製造間接費 90円
合計すると、
製品1個あたりの標準原価は250円となる。
完成品の標準原価は、この原価標準に完成数量を掛けるだけで求められる。
CASE62の完成品標準原価
@250円 × 100個 = 25,000円
完成品はすべて製造が終わっているため、特別な計算は不要である。
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😸月末仕掛品・月初仕掛品の標準原価
仕掛品の標準原価を計算するときは、
* 直接材料費
* 加工費(直接労務費・製造間接費)
を分けて考える。
直接材料は工程の始点で投入されるため、数量そのままで計算できる。
一方、加工費は製造途中までしか進んでいないので、完成品換算量(数量×加工進捗度)を使って計算する。
ここは実際原価計算とまったく同じ考え方である。
CASE62の月末仕掛品標準原価
* 直接材料費:100円 × 40個=4,000円
* 直接労務費:60円 × 20個=1,200円
* 製造間接費:90円 × 20個=1,800円
合計 7,000円
月末仕掛品は40個あるが、加工進捗度は50%なので、加工費は完成品換算量20個で計算する。
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CASE62の月初仕掛品標準原価
* 直接材料費:100円 × 20個=2,000円
* 直接労務費:60円 × 10個=600円
* 製造間接費:90円 × 10個=900円
合計 3,500円
月初仕掛品も加工進捗度は50%なので、加工費は完成品換算量10個で求める。
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😸当月標準製造費用
当月投入分の標準製造費用も同じ考え方で計算する。
直接材料費は投入数量そのままを使い、加工費は完成品換算量で計算する。
今回の例では、
* 完成品100個
* 月末仕掛品20個(完成品換算量)
となるため、
加工費の完成品換算量は
100個+20個−10個=110個
となる。
CASE62の当月標準製造費用
* 直接材料費:100円 × 120個=12,000円
* 直接労務費:60円 × 110個=6,600円
* 製造間接費:90円 × 110個=9,900円
合計 28,500円
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😸今回学んだこと
標準原価計算では、完成品だけでなく、月末仕掛品や月初仕掛品、当月投入分についても標準原価を求める。
その際のポイントは、
* 直接材料費は実際数量で計算する
* 加工費(直接労務費・製造間接費)は完成品換算量で計算する
ということである。
この考え方は実際原価計算と共通しており、「加工の進み具合」を正しく反映するための重要なルールだ。
標準原価計算でも実際原価計算でも、この完成品換算量の考え方を理解しておけば、仕掛品の計算で迷うことが少なくなると感じた。
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