人によって態度を変えるのはダサい
相手によって態度を変える人は少なくない。
偉い人には丁寧に接する。お金を持っている人には愛想良くする。有名人には媚びる。しかし、自分より立場が弱いと感じた相手には横柄になる。店員にだけ態度が悪い人。新人や後輩にだけ厳しい人。自分に利益をもたらさない相手には冷たい人。そんな姿を見たことがある人も多いだろう。
もちろん、人間関係には距離感や役割がある。上司と部下、顧客と従業員、家族と友人では話し方が多少変わることもある。しかし、それと「人によって人格を変えること」は全く別の話である。
私は昔から、人によって態度を変えるのは格好悪いと思っている。
だから基本的には、誰に対しても極力礼儀正しく接するよう心掛けている。偉い人だから特別持ち上げることもなければ、立場が弱い人だから見下すこともない。もちろん完璧ではないし、人間だから感情が揺れることもある。しかし少なくとも、「相手の価値を立場や肩書きで決めるような人間にはなりたくない」と思っている。
なぜなら、そのような態度は結局のところ、自分自身の品格を下げるからだ。
人によって態度を変える人は、一見すると世渡り上手に見えるかもしれない。しかし周囲は意外とよく見ている。上司に媚びながら部下を雑に扱う人。客には笑顔なのに裏では悪口ばかり言う人。強い相手には従順なのに弱い相手には威張る人。そういう姿は少しずつ信用を失わせていく。
逆に、本当に信頼される人は、相手によって根本的な態度が変わらない。
誰に対しても一定の敬意を払い、礼儀を守り、誠実に接する。相手が社長であろうと新人であろうと、金持ちであろうと貧乏であろうと、有名人であろうと無名であろうと、人として接する。そのような人には自然と安心感が生まれる。
実際、人間の価値は肩書きでは決まらない。
どれだけ偉そうな肩書きを持っていても、人として未熟な人はいる。逆に、社会的には目立たなくても、誠実で立派な人もいる。人生経験を重ねるほど、そのことを強く感じるようになる。
だから私は、できるだけ相手の肩書きではなく、人として向き合うことを大切にしたいと思っている。
そしてもう一つ大切なのは、自分自身もまた、いつ立場が変わるか分からないということだ。
若さも地位も財産も永遠ではない。今日の上司が明日の部下になることもある。成功者が転落することもあれば、無名だった人が大きく活躍することもある。だからこそ、立場だけを基準に態度を変える生き方は脆い。
結局のところ、人によって態度を変えないというのは、相手のためだけではない。
自分自身の在り方を守るためでもある。
誰が見ていようと見ていまいと、誰に対してであろうと、極力礼儀正しく接する。その積み重ねは、信用を育てるだけでなく、自分の品格も育ててくれる。
人によって態度を変えるよりも、自分の基準を変えない人でありたい。
私はその方がずっと格好良いと思っている。
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