組別総合原価計算の手続き|50代の資格挑戦・学習記録 #42

負担は公平に分ける──

今回学んだのは、組別総合原価計算の具体的な手続きである。

前回は、同じ工程で複数の製品を作る場合には、製品の種類ごと(組ごと)に原価を計算する必要があることを学んだ。

しかし実際には、すべての原価が最初から「A組」「B組」とはっきり分かれているわけではない。

写真立てだけに使った材料費もあれば、工場全体で発生した加工費のように、どちらの製品にも共通してかかった費用もある。

そこで今回登場するのが、

「組直接費」と「組間接費」

という考え方である。



😸 組直接費と組間接費の計算

組別総合原価計算では、原価を

* 各組製品に個別に発生するもの(組直接費)
* 共通して発生するもの(組間接費)

に分けて計算する。

組直接費は、「どの組にいくら使ったか」が明確なので、そのまま各組製品へ賦課する。

一方、組間接費はどの組製品にいくらかかったのか分からないため、適切な基準によって配賦する必要がある。

今回の例では、当月投入の加工費45,000円が組間接費である。

これを直接作業時間を基準として配賦すると、

* A組(写真立て)…60時間
* B組(額縁)……40時間

となる。

つまり、加工費45,000円を

* A組へ27,000円
* B組へ18,000円

に分けて配賦することになる。

ここは部門別個別原価計算で学んだ「配賦」とほぼ同じ考え方なので、比較的理解しやすかった。



組間接費を各組製品へ配賦したあとは、計算方法は「単純総合原価計算(平均法)」と同じである。

まず月末仕掛品原価を求め、その残りを完成品原価とする。



😸 A組製品(写真立て)の計算

A組では、

* 月末仕掛品原価
    5,200円+3,040円=8,240円
* 完成品原価
    26,000円+30,400円=56,400円
* 完成品単位原価
    56,400円÷200個=1個282円

となった。



😸 B組製品(額縁)の計算

同じ手順でB組を計算すると、

* 月末仕掛品原価
    3,500円+4,040円=7,540円
* 完成品原価
    14,000円+20,200円=34,200円
* 完成品単位原価
    34,200円÷100個=1個342円

となる。



今回学んで感じたのは、

「共通の費用をどう公平に分けるか」

という考え方が、工業簿記では何度も登場するということだ。

製造間接費、部門費、そして今回の組間接費。

名前は変わっても、本質は同じである。

誰がどれだけ負担すべきかを、合理的な基準で決める。

原価計算とは、単なる計算ではなく、「公平に負担を分ける技術」なのだと、改めて感じた。

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