先入先出法|50代の資格挑戦・学習記録 #38
先に入ったものから先に完成する──
今回学んだのは、「月初仕掛品がある場合の総合原価計算(先入先出法)」である。
前回は、月初仕掛品が存在しないケースだったため、当月に発生した製造原価をそのまま完成品と月末仕掛品へ配分すればよかった。
しかし今回は少し事情が違う。
すでに前月から作りかけの製品(月初仕掛品)が残っているのだ。
これによって、「前月の原価」と「当月の原価」をどのように完成品へ引き継ぐかがポイントになる。
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😸計算をはじめるその前に…
総合原価計算の問題では、最初に生産データと製造原価データから、直接材料費と加工費それぞれのボックス図を作ると計算しやすい。
今回の問題でも、
* 月初仕掛品
* 当月投入
* 完成品
* 月末仕掛品
の流れをボックス図に整理しておくことで、どこを差額で求めるのかが一目で分かる。
特に今回は「差額で計算する」部分があるため、ボックス図を書いてから解く方がミスが少ないと感じた。
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😸月初仕掛品がある場合の計算
月初仕掛品がある場合は、
月初仕掛品原価+当月製造費用
この合計額を、
* 完成品
* 月末仕掛品
へ配分する。
そして、その配分方法には二つある。
* 先入先出法(FIFO)
* 平均法
これは、第2章で学んだ材料費の先入先出法と平均法と同じ考え方である。
今回は、そのうち先入先出法を学習した。
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😸先入先出法の場合
先入先出法では、
先に投入したものから先に完成した
と考える。
つまり、月初仕掛品60個は、今月中にすべて完成したものとして扱う。
そのため、
月初仕掛品原価(10,680円)は全額完成品原価になる。
一方、当月投入した180個のうち、
* 完成したもの
* 月末に残ったもの
に当月製造費用を配分していく。
ここが先入先出法の特徴だ。
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😸まず月末仕掛品原価を求める
先入先出法では、
最初に当月投入分から月末仕掛品原価を計算し、その残りを完成品原価とする。
つまり、
差額で完成品原価を求める考え方になる。
直接材料費は工程の最初で投入されるため、
* 当月投入180個のうち
* 月末に残る40個
だけを取り出して計算する。
加工費も同様に、完成品換算量を利用して月末仕掛品原価を求める。
残った金額が完成品原価となるので、計算も整理しやすい。
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😸計算結果
今回の計算結果は次のようになった。
* 月末仕掛品原価:9,792円
* 完成品原価:54,000円
* 完成品単位原価:270円
さらに総合原価計算表へ整理すると、
* 月初仕掛品原価
* 当月製造費用
* 月末仕掛品原価
* 完成品原価
の流れがはっきり確認できる。
ボックス図と計算表はセットで覚えておくと理解しやすい。
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😸仕掛品勘定と製品勘定
最後は、総合原価計算表やボックス図をもとに、
* 仕掛品勘定
* 製品勘定
へ転記する。
前月から繰り越された原価が完成品へ移り、
月末に残った原価だけが次月へ繰り越される。
簿記の仕訳だけを見ると数字の移動に見えるが、実際には、
「作りかけの製品が完成し、商品として次の工程へ進んだ」
という工場の流れをそのまま表現していることが分かる。
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今回学んで感じたのは、先入先出法は単なる計算テクニックではなく、「古いものから順番に完成する」という現場の流れを、そのまま会計へ反映した考え方だということだ。
工場では食品や医薬品だけでなく、多くの製造現場で古い在庫から使うことが基本になる。
簿記もまた、そうした現実の生産活動を数字で忠実に表現している。
ボックス図で流れを整理しながら考えると、計算だけでなく製造現場の動きまでイメージできるようになり、総合原価計算がぐっと理解しやすくなった。
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