月末仕掛品の計算|50代の資格挑戦・学習記録 #37
完成していないものにも、価値はある──
今回学んだのは、総合原価計算における「月末仕掛品」の計算方法である。
前回は、同じ製品を大量に作る場合は、完成した製品全体の原価を求め、それを数量で割って1個あたりの原価を計算する「総合原価計算」を学んだ。
しかし現実には、月末までにすべての製品が完成するとは限らない。
今回のケースでは、当月に200個の製品を作り始めたが、完成したのは140個。残り60個は加工途中のまま翌月へ持ち越される。
このような未完成の製品を「月末仕掛品」といい、この原価を正しく計算しなければ完成品原価も求められない。
⸻
😸 月末仕掛品がある場合の計算方法
CASE36では、当月に製品200個を作り始めているが、月末時点では60個が未完成である。
このような場合は、製造原価を
* 直接材料費
* 加工費
の二つに分けて計算する。
この二つは原価の発生の仕方が違うため、計算方法も異なる。
⸻
😸 直接材料費の計算方法
直接材料は通常、製造を開始した時点でまとめて投入される。
つまり、完成品でも未完成品でも、材料は最初にすべて使われている。
そのため、加工の進み具合は関係なく、数量だけで配分する。
総合原価計算では、まず月末仕掛品原価を計算し、その残りを完成品原価とする。
今回の計算は、
月末仕掛品の直接材料費
20,000円 × 60個 ÷ 200個 = 6,000円
完成品の直接材料費
20,000円 − 6,000円 = 14,000円
となる。
材料は最初に投入する。
だから材料費は完成度ではなく「個数」で考える。
⸻
😸 加工費の計算方法
一方、「加工費」は加工が進むほど増えていく原価である。
例えば、
* 直接工の賃金
* 電気代
* 機械の運転費
などが該当する。
電気を5時間使えば5時間分、10時間使えば10時間分の原価が発生するように、加工費は進捗に応じて増えていく。
そのため、完成品100%と完成度50%の仕掛品では、1個あたりの加工費は同じではない。
ここで使うのが「完成品換算量」という考え方である。
今回の月末仕掛品は60個だが、加工進捗度は50%。
つまり、
60個 × 50% = 30個
として計算する。
加工費を配分する数量は、
* 完成品 140個
* 月末仕掛品 30個(完成品換算量)
合計170個となる。
今回の計算は、
月末仕掛品の加工費
26,520円 × 30個 ÷ 170個 = 4,680円
完成品の加工費
26,520円 − 4,680円 = 21,840円
となる。
加工費だけは、完成度を考慮する。
ここが総合原価計算で最も重要なポイントである。
⸻
😸 最後に直接材料費と加工費を合算する!
直接材料費と加工費が求まれば、それぞれを合計して完成品原価と月末仕掛品原価を計算する。
完成品原価
* 直接材料費 14,000円
* 加工費 21,840円
合計 35,840円
月末仕掛品原価
* 直接材料費 6,000円
* 加工費 4,680円
合計 10,680円
さらに完成品単位原価は、
35,840円 ÷ 140個 = 256円
となる。
直接材料費と加工費を別々に考え、最後に一つへ戻す。
この流れが総合原価計算の基本である。
⸻
😸 総合原価計算表の記入
実務や試験では、この一連の計算を毎回バラバラに行うのではなく、「総合原価計算表」にまとめて記入する。
表を使えば、
* 直接材料費
* 加工費
* 月末仕掛品原価
* 完成品原価
* 完成品単位原価
まで一度に整理でき、計算ミスも減らせる。
最初は少し複雑に見えるが、材料費は「数量」、加工費は「完成品換算量」と考え方を分けるだけだ。
ここまで理解できれば、総合原価計算の土台はかなりしっかりしてきた。
⸻
簿記の雑学|「Work in Process(WIP)」
英語では仕掛品を Work in Process(WIP) と呼ぶ。
直訳すると「作業の途中にあるもの」。
日本語の「仕掛品」よりも、「まだ完成していない製品」という状態がイメージしやすい表現である。
製造業では今でも WIP という略称がよく使われており、工場の生産管理システムなどでも頻繁に目にする言葉だ。
=======
人生の土台をしっかりするための
瞑想トレーニングに興味がある方はこちら
↓ ↓ ↓
LINEオープンチャット
「武術瞑想トレーニング交流会」
著作物紹介:
※kindle unlimited にご登録中の方は全て無料で読めます。(未登録の方は30日間無料体験を使えば無料で読めます)
「リーダーのための瞑想トレーニング」
「あなたの知らない非常識な幸せの法則」
「超速化時代の冒険:AIライティングと武術気功の叡智」
「AIライティング最速出版術」
空手家との組手や演武などの動画は下記サイトでご覧いただけます。
(武術気功健康教室|大阪府四條畷市)

