月末処理でズレ解消|50代の資格挑戦・学習記録 #35

予定と現実のズレは、部門ごとにも確認する──

今回学んだのは、製造部門費を予定配賦した場合の月末処理である。

前回は、製造部門ごとに「部門別予定配賦率」を使うことで、実際の製造部門費が確定する前でも製品原価を計算できることを学んだ。

しかし、予定はあくまで予定だ。

実際に月末になって製造部門費を集計すると、予定配賦した金額とぴったり一致することはほとんどない。

そこで必要になるのが、「製造部門費配賦差異」の処理である。

今回の例では、第1製造部門の実際発生額は1,300円、予定配賦額は1,280円だった。予定配賦額が20円少なかったため、この20円は借方差異(不利差異)となる。

一方、第2製造部門では実際発生額745円に対し、予定配賦額は750円だった。こちらは5円多く配賦していたため、**貸方差異(有利差異)**となる。

これらの差額は、それぞれの製造部門費勘定に残したままにはせず、「製造部門費配賦差異勘定」へ振り替える。

考え方は、以前学んだ製造間接費配賦差異とまったく同じだ。

予定を使えば仕事は早く進められる。しかし、そのまま放置するのではなく、月末には現実とのズレを確認し、きちんと修正する。

速さと正確さ、その両方を実現するための仕組みなのである。

簿記の雑学

会計では「予定(Budget)」と「実績(Actual)」を比較し、その差を分析することを**Variance Analysis(差異分析)**という。

これは工場だけでなく、企業の予算管理や経営分析でも広く使われている考え方だ。

武術でも「思った通りに動けたか」を毎回振り返ることで上達する。

仕事も武術も、「計画」と「現実」の差を見つめる姿勢が成長につながるのだ。

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