問題 23|50代の資格勉強・学習記録 #104

先入先出法では、「前月から残っている分」と「今月投入した分」を分けて考える──

前回は、第7章「総合原価計算①」から、月初仕掛品がない場合の月末仕掛品原価、完成品原価、完成品単位原価を計算した。

今回は一歩進んで、「月初仕掛品がある場合」の先入先出法に取り組む。

先入先出法では、その名前のとおり、

「先に仕掛かっていたものから先に完成する」

と考える。

そのため、月初仕掛品と当月投入分を区別して考えることがポイントになる。

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😸問題23 先入先出法

次の資料にもとづいて、先入先出法により、

① 月末仕掛品原価
② 完成品原価
③ 完成品単位原価

を計算せよ。

直接材料は工程の始点で投入している。

[資料]

⑴ 生産データ

月初仕掛品 100個(20%)
当月投入 450個
合計 550個
月末仕掛品 50個(80%)
完成品 500個

*( )内の数値は加工進捗度を示す。

⑵ 製造原価データ

月初仕掛品原価

直接材料費 2,600円
加工費 1,480円

当月製造費用

直接材料費 13,950円
加工費 25,480円

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😺まずは先入先出法の考え方

今回のポイントは、「月初仕掛品100個」があること。

先入先出法では、この100個が先に完成したと考える。

つまり、完成品500個の中には、

月初仕掛品から完成した100個+当月投入して完成した400個

が含まれている。

そして当月投入した450個のうち、400個が完成し、残り50個が月末仕掛品になったと考える。

この流れを意識して、直接材料費と加工費をそれぞれ計算していく。

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😸直接材料費を計算する

直接材料は「工程の始点」で投入されている。

月初仕掛品100個には、前月の時点ですでに直接材料がすべて投入されているため、当月の直接材料費を負担しない。

したがって、当月投入した450個に対して、当月の直接材料費13,950円が発生したと考える。

1個あたりの直接材料費は、

13,950円 ÷ 450個 = 31円

となる。

月末仕掛品は50個なので、

31円 × 50個 = 1,550円

したがって、

月末仕掛品の直接材料費=1,550円

となる。

次に完成品の直接材料費は、差額で求める。

月初仕掛品の直接材料費2,600円と当月製造費用13,950円を合計し、月末仕掛品の1,550円を差し引く。

2,600円+13,950円−1,550円=15,000円

したがって、

完成品の直接材料費=15,000円

となる。

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😸加工費を計算する

次は加工費。

ここでは「加工進捗度」が重要になる。

月初仕掛品100個の加工進捗度は20%なので、前月までに20%が加工済み。

つまり、当月は残りの80%を加工すれば完成する。

したがって、当月に必要な加工量は、

100個 ×(100%−20%)=80個分

となる。

次に、当月投入・当月完成したものは、

500個−100個=400個

なので、400個分。

さらに、月末仕掛品50個の加工進捗度は80%なので、

50個 × 80%=40個分

となる。

したがって、当月の加工量は、

80+400+40=520個分

となる。

これは問題の計算式でいう、

500+40−20=520個

と同じ意味になる。

月初仕掛品100個のうち20%、つまり20個分は前月までに加工済みなので、当月の加工量から除くという考え方である。

当月加工費25,480円を520個分で割ると、

25,480円 ÷ 520個=49円

月末仕掛品は40個分の加工が行われているので、

49円 × 40個=1,960円

したがって、

月末仕掛品の加工費=1,960円

となる。

完成品の加工費は差額で、

1,480円+25,480円−1,960円=25,000円

したがって、

完成品の加工費=25,000円

となる。

⸻

😺月末仕掛品原価を求める

直接材料費と加工費を合計する。

1,550円+1,960円=3,510円

よって、

① 月末仕掛品原価

3,510円

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😺完成品原価を求める

完成品についても、直接材料費と加工費を合計する。

15,000円+25,000円=40,000円

よって、

② 完成品原価

40,000円

⸻

😺完成品単位原価を求める

完成品は500個なので、

40,000円 ÷ 500個=80円/個

よって、

③ 完成品単位原価

@80円

となる。

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😸今回のポイント

今回の問題で特に重要なのは、「先入先出法では当月の作業量を考える」ということ。

直接材料は工程の始点で投入されているため、月初仕掛品については当月の材料投入量に含めない。

一方、加工費については月初仕掛品が20%まで加工されているので、残り80%については当月の加工が必要になる。

そのため、

月初仕掛品の当月加工分+当月投入・当月完成分+月末仕掛品の加工済み分

という形で、当月の加工量を考える。

今回なら、

80個分+400個分+40個分=520個分

となる。

「月初仕掛品が何%まで進んでいるのか」

「月末仕掛品が何%まで進んでいるのか」

を図にして整理すると、先入先出法の計算もかなり分かりやすくなる。

前回のように月初仕掛品がない場合と比べると少し複雑になったが、

先入先出法=当月に行った仕事だけを取り出して当月製造費用を配分する

と考えておくと、理解しやすそうだ。

次の問題でも、この考え方を意識しながら解いていきたい。

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