問題 60 ⑴〜⑸|50代の資格挑戦・学習記録 #141

材料の購入から賃金の消費まで、工業簿記の基本的な仕訳を復習する──

簿記2級取得に向けて、毎日少しずつ勉強を続けている。

今回は、「試験でよく出る仕訳」の問題に取り組む。

これまで学んできた材料費、材料副費、材料消費価格差異、棚卸減耗費、労務費などの処理を、仕訳を通じて確認していく。

問題60は全部で15問あるため、今回は前半の⑴〜⑸までを解いていく。

問題 60|試験でよく出る仕訳

次の取引について仕訳せよ。ただし勘定科目は設問ごとにもっとも適当と思われるものを選び、記号で解答すること。

⑴ 材料の購入

当月、素材600kg(購入代価1,000円/kg)、買入部品300個(購入代価250円/個)、補助材料5,000円を掛けで購入した。材料の購入に際して購入代価の10%を材料副費として予定配賦している。

勘定科目

ア. 材料 イ. 製造間接費 ウ. 買掛金
エ. 仕掛品 オ. 材料副費 カ. 材料副費差異

解答・解説

まず、材料の購入代価を計算する。

素材:
1,000円×600kg=600,000円

買入部品:
250円×300個=75,000円

補助材料:5,000円

購入代価合計:

600,000円+75,000円+5,000円
=680,000円

次に、材料副費の予定配賦額を計算する。

680,000円×10%=68,000円

材料の取得原価は、購入代価に材料副費を加えた金額となる。

680,000円+68,000円=748,000円

仕訳

借方 金額 貸方 金額
(ア) 材料 748,000 (ウ) 買掛金 680,000
(オ) 材料副費 68,000

材料副費を予定配賦する場合、材料の取得原価に加算し、材料副費勘定の貸方に計上する。

⑵ 材料副費差異の処理

材料1,800,000円の購入に際して、購入代価の8%を材料副費として予定配賦している。材料副費の実際発生額は150,000円だったので、予定配賦額との差額を材料副費差異勘定に振り替える。

勘定科目

ア. 材料 イ. 製造間接費 ウ. 買掛金
エ. 仕掛品 オ. 材料副費 カ. 材料副費差異

解答・解説

材料副費の予定配賦額は、

1,800,000円×8%=144,000円

実際発生額は150,000円なので、差異は、

144,000円−150,000円=△6,000円

予定配賦額より実際発生額が6,000円多いため、不利差異(借方差異)となる。

仕訳

借方 金額 貸方 金額
(カ) 材料副費差異 6,000 (オ) 材料副費 6,000

予定配賦額と実際発生額の差額を、材料副費差異勘定に振り替える。

⑶ 材料消費価格差異の計上

原料の消費価格差異を計上する。原料費の予定消費価格は280円/kg、実際消費量は4,500kgだった。月初の原料有高は500kg(1kgあたり304円)、当月仕入高は5,500kg(1kgあたり256円)だった。原料の実際消費価格は総平均法で計算している。

勘定科目

ア. 材料 イ. 賃金・給料 ウ. 製造間接費
エ. 仕掛品 オ. 材料副費 カ. 材料消費価格差異

解答・解説

まず、予定消費額を計算する。

280円×4,500kg=1,260,000円

次に、総平均法によって実際消費価格を求める。

(304円×500kg+256円×5,500kg)
÷(500kg+5,500kg)

=1,560,000円÷6,000kg
=260円/kg

実際消費額は、

260円×4,500kg=1,170,000円

したがって、材料消費価格差異は、

1,260,000円−1,170,000円
=90,000円

予定消費額より実際消費額が90,000円少ないため、有利差異(貸方差異)となる。

仕訳

借方 金額 貸方 金額
(ア) 材料 90,000 (カ) 材料消費価格差異 90,000

予定価格で計上した材料消費額と、実際価格による消費額との差を調整する。

⑷ 材料棚卸減耗費の計上

当月に判明した材料の棚卸減耗10,000円を計上した。

勘定科目

ア. 材料 イ. 賃金・給料 ウ. 製造間接費
エ. 仕掛品 オ. 材料副費 カ. 材料消費価格差異

解答・解説

材料の棚卸減耗とは、帳簿上の数量と実際の棚卸数量との差によって生じる減少分のことである。

材料棚卸減耗費は、通常の製造過程で発生したものであれば間接経費として扱い、製造間接費に計上する。

仕訳

借方 金額 貸方 金額
(ウ) 製造間接費 10,000 (ア) 材料 10,000

材料の減少分を貸方に計上し、製造間接費として処理する。

⑸ 賃金の消費

当月の賃金の消費額を計上する。直接工の作業時間報告書によれば、直接作業時間は2,600時間、間接作業時間は120時間だった。当工場において適用される直接工の予定賃率は、1時間あたり1,650円である。

間接工については、前月賃金未払高80,000円、当月賃金支払高290,000円、当月賃金未払高100,000円だった。

勘定科目

ア. 材料 イ. 賃金・給料 ウ. 製造間接費
エ. 仕掛品 オ. 賃率差異 カ. 製品

解答・解説

直接工の賃金は、直接作業と間接作業に分けて計算する。

直接作業賃金は直接労務費として仕掛品に計上し、間接作業賃金は間接労務費として製造間接費に計上する。

まず、直接工の直接作業賃金は、

1,650円×2,600時間=4,290,000円

次に、直接工の間接作業賃金は、

1,650円×120時間=198,000円

間接工の賃金消費額は、当月支払高から前月未払高を差し引き、当月未払高を加えて求める。

290,000円−80,000円+100,000円
=310,000円

したがって、製造間接費は、

198,000円+310,000円=508,000円

賃金の消費額合計は、

4,290,000円+508,000円
=4,798,000円

仕訳

借方 金額 貸方 金額
(エ) 仕掛品 4,290,000 (イ) 賃金・給料 4,798,000
(ウ) 製造間接費 508,000

直接工の賃金であっても、間接作業に従事した時間の賃金は製造間接費となる点に注意したい。

今回の振り返り

今回は、試験でよく出る仕訳のうち、材料費と労務費に関する5問を復習した。

材料副費の予定配賦、材料消費価格差異、棚卸減耗費、賃金の消費など、これまで個別に学んできた内容がまとめて出題されている。

特に注意したいのは、予定額と実際額の差異を計算するときの借方・貸方の判断である。

また、直接工の賃金であっても、直接作業と間接作業では処理する勘定科目が異なる。

計算そのものは難しくなくても、勘定科目の選択を間違えると正しい仕訳にならない。

それぞれの費用がどのような性質を持ち、どこに集計されるのかを理解しておくことが大切だと感じた。

次回は、問題60の⑹以降に取り組み、引き続き基本的な仕訳を確認していく。

焦らず、着実に。

今日も一歩前進。

=======
人生をジワジワ良くする
瞑想トレーニングに興味がある方はこちら
↓  ↓  ↓
LINEオープンチャット
「武術瞑想トレーニング交流会」


著作物紹介:

※kindle unlimited にご登録中の方は全て無料で読めます。(未登録の方は30日間無料体験を使えば無料で読めます)

「リーダーのための瞑想トレーニング」

「あなたの知らない非常識な幸せの法則」

「超速化時代の冒険:AIライティングと武術気功の叡智」

「AIライティング最速出版術」

空手家との組手や演武などの動画は下記サイトでご覧いただけます。
(武術気功健康教室|大阪府四條畷市)

制心道

動画 空手家との組手(マススパー)や演武など、制心道の実際の動きをご確認いただけます。 武術瞑想とは 「武術瞑想|制心道」とは、道家武術の精神と技法を基盤としつつ…

Follow me!