問題 56 CVP分析|50代の資格挑戦・学習記録 #137
変動費や固定費の変化が、損益分岐点や営業利益にどのような影響を与えるのか──
簿記2級取得に向けて、毎日少しずつ勉強を続けている。
今回は、第13章「直接原価計算」から、CVP分析の問題に取り組む。
前回に引き続き、損益分岐点の売上高や目標とする営業利益を計算する問題だが、今回は固定費や変動費を削減した場合の影響に加え、経営レバレッジ係数についても問われている。
費用構造と利益の関係を確認しながら、順番に計算していく。
問題 56|CVP分析
当年度の直接原価計算方式の損益計算書は次のとおり。
変動費率および固定費が次年度も当年度と同様であるとした場合、以下の問いに答えよ。
直接原価計算方式の損益計算書
(単位:万円)
項目 金額
売上高 12,500
変動売上原価 7,000
変動製造マージン 5,500
変動販売費 500
貢献利益 5,000
固定費 4,500
営業利益 500
問1 損益分岐点の売上高はいくらか。
問2 売上高が14,000万円の場合の営業利益はいくらか。
問3 固定費を300万円削減した場合の損益分岐点の売上高はいくらか。
問4 売上高が12,500万円、固定費が4,500万円のままで、変動費を625万円削減した場合の損益分岐点の売上高は問1の場合と比べていくら減少するか。
問5 現在の当社の経営レバレッジ係数を求めよ。
解答と計算過程
まず、当年度の貢献利益率を求める。
貢献利益は5,000万円、売上高は12,500万円なので、
5,000万円 ÷ 12,500万円 = 0.4
貢献利益率は40%となる。
この数値を使って、それぞれの問いを計算していく。
問1|損益分岐点の売上高
損益分岐点の売上高は、固定費を貢献利益率で割って求める。
4,500万円 ÷ 0.4 = 11,250万円
解答:11,250万円
売上高が11,250万円のとき、貢献利益と固定費が等しくなり、営業利益は0円となる。
問2|売上高14,000万円の場合の営業利益
売上高に貢献利益率を掛けて貢献利益を求め、そこから固定費を差し引く。
14,000万円 × 0.4 = 5,600万円
5,600万円 − 4,500万円 = 1,100万円
解答:1,100万円
売上高が12,500万円から14,000万円に増加すると、営業利益は500万円から1,100万円に増加する。
問3|固定費を300万円削減した場合
固定費を300万円削減すると、
4,500万円 − 300万円 = 4,200万円
貢献利益率は変わらないため、
4,200万円 ÷ 0.4 = 10,500万円
解答:10,500万円
固定費を削減することで、損益分岐点の売上高も低下する。
問4|変動費を625万円削減した場合
まず、当年度の変動費合計を確認する。
7,000万円 + 500万円 = 7,500万円
ここから625万円を削減すると、
7,500万円 − 625万円 = 6,875万円
売上高は12,500万円のままなので、削減後の貢献利益は、
12,500万円 − 6,875万円 = 5,625万円
新しい貢献利益率は、
5,625万円 ÷ 12,500万円 = 0.45
つまり45%となる。
この貢献利益率を使って損益分岐点の売上高を求める。
4,500万円 ÷ 0.45 = 10,000万円
問1で求めた損益分岐点の売上高との差額は、
11,250万円 − 10,000万円 = 1,250万円
解答:1,250万円
変動費を625万円削減することで、損益分岐点の売上高は1,250万円低下する。
問5|経営レバレッジ係数
経営レバレッジ係数は、貢献利益を営業利益で割って求める。
5,000万円 ÷ 500万円 = 10
解答:10
経営レバレッジ係数は、売上高の変化に対して営業利益がどの程度変化するかを示す指標である。
今回の係数は10なので、費用構造が変わらない場合、現在の売上高を基準として売上高が1%増加すると、営業利益は10%増加することになる。
一方で、売上高が減少した場合には、営業利益も大きく減少する。
経営レバレッジ係数が高いほど、売上高の変化が利益に与える影響も大きくなる。
今回の学習で確認できたこと
今回の問題では、CVP分析を使って、売上高や費用の変化が営業利益と損益分岐点にどのような影響を与えるかを確認した。
特に重要なのは、固定費の削減と変動費の削減では、損益分岐点への影響の仕方が異なるという点だ。
固定費を削減した場合は、貢献利益率を変えずに損益分岐点を引き下げることができる。
一方、変動費を削減した場合は、貢献利益率が高くなることで損益分岐点が低下する。
また、経営レバレッジ係数は、売上高の変化が営業利益に与える影響を考えるうえで重要な指標となる。
単に計算式を覚えるだけでなく、数値の変化が企業の利益構造にどのような意味を持つのかを理解することが大切だと感じた。
CVP分析は、これまで学習してきた原価計算の知識を、実際の経営判断につなげるための考え方でもある。
引き続き、一つひとつの計算の意味を確認しながら、理解を深めていきたい。
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50代からの資格挑戦。焦らず、無理せず、毎日少しずつ。
今日も一歩前進。
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