問題54 CVP分析|50代の資格挑戦・学習記録 #135
変動費と固定費を整理して、損益分岐点と目標利益を計算する──
簿記2級取得に向けて、毎日少しずつ勉強を続けている。
今回は、前回に引き続き、第13章「直接原価計算」から、CVP分析の問題に取り組む。
CVP分析とは、原価(Cost)、販売量(Volume)、利益(Profit)の関係を分析する手法だ。
今回は、製造原価と販売費及び一般管理費のそれぞれに変動費と固定費が設定されている。
これらを整理したうえで、損益分岐点や目標営業利益を達成するための売上高と販売量を求めていく。
問題54|CVP分析
次の資料にもとづいて、以下の問いに答えよ。
[資料]
⑴ 販売単価
* 製品1個あたり 1,000円
⑵ 製造原価
* 製品1個あたりの変動費 500円
* 固定費(期間総額) 200,000円
⑶ 販売費及び一般管理費
* 製品1個あたりの変動費 200円
* 固定費(期間総額) 100,000円
問1
損益分岐点の売上高と販売量を計算せよ。
問2
目標営業利益270,000円を達成する売上高と販売量を計算せよ。
問3
目標営業利益率10%を達成する売上高と販売量を計算せよ。
問4
仮に変動製造原価が1個あたり400円になったときの損益分岐点の売上高と販売量を計算せよ。
解答と考え方
まず、CVP分析の基本となる数値を整理する。
製品1個あたりの変動費は、製造原価と販売費及び一般管理費を合計する。
500円+200円=700円
販売単価は1,000円なので、製品1個あたりの限界利益は、
1,000円-700円=300円
となる。
限界利益率は、
300円÷1,000円=30%
固定費についても、製造原価と販売費及び一般管理費を合計する。
200,000円+100,000円=300,000円
つまり、今回の基本条件は以下のとおりだ。
* 販売単価:1,000円
* 単位変動費:700円
* 単位限界利益:300円
* 限界利益率:30%
* 固定費総額:300,000円
この数値を使って、それぞれの問いを解いていく。
問1|損益分岐点の売上高と販売量
損益分岐点とは、売上高と費用が等しくなり、営業利益が0円となる点のことだ。
損益分岐点売上高は、固定費を限界利益率で割って求める。
300,000円÷30%=1,000,000円
販売量は、固定費を製品1個あたりの限界利益で割る。
300,000円÷300円=1,000個
【解答】
* 損益分岐点売上高:1,000,000円
* 損益分岐点販売量:1,000個
問2|目標営業利益270,000円を達成する売上高と販売量
次は、営業利益270,000円を確保するために必要な売上高と販売量を求める。
目標利益を達成するには、固定費に加えて目標営業利益も限界利益で回収する必要がある。
必要な限界利益は、
300,000円+270,000円=570,000円
これを限界利益率30%で割る。
570,000円÷30%=1,900,000円
販売量は、
570,000円÷300円=1,900個
となる。
【解答】
* 目標売上高:1,900,000円
* 目標販売量:1,900個
問3|目標営業利益率10%を達成する売上高と販売量
今回は、目標営業利益が一定の金額ではなく、売上高の10%と設定されている。
この場合は、限界利益率から目標営業利益率を差し引いて計算する。
限界利益率30%-目標営業利益率10%=20%
固定費300,000円を、この20%で割る。
300,000円÷20%=1,500,000円
販売量は、
1,500,000円÷1,000円=1,500個
となる。
実際に確認すると、
売上高1,500,000円×限界利益率30%=450,000円
450,000円-固定費300,000円=150,000円
営業利益率は、
150,000円÷1,500,000円=10%
確かに目標営業利益率を達成できている。
【解答】
* 目標売上高:1,500,000円
* 目標販売量:1,500個
問4|変動製造原価が400円になった場合
最後は、変動製造原価が1個あたり500円から400円に下がった場合の損益分岐点を求める。
販売費及び一般管理費の変動費200円は変わらないため、新しい単位変動費は、
400円+200円=600円
単位限界利益は、
1,000円-600円=400円
限界利益率は、
400円÷1,000円=40%
となる。
固定費は変わらず300,000円なので、損益分岐点売上高は、
300,000円÷40%=750,000円
販売量は、
300,000円÷400円=750個
となる。
【解答】
* 損益分岐点売上高:750,000円
* 損益分岐点販売量:750個
変動製造原価が1個あたり100円下がったことで、損益分岐点販売量は1,000個から750個へと250個減少した。
販売単価や固定費が同じでも、変動費を削減できれば、利益を確保しやすくなることがわかる。
今回の学び
今回の問題では、製造原価と販売費及び一般管理費に分かれている変動費・固定費を整理することが、計算の出発点となった。
特に確認できたのは、次の4点だ。
1. 損益分岐点は、固定費を限界利益率または単位限界利益で割って求める。
2. 目標営業利益が金額で指定されている場合は、固定費に目標利益を加える。
3. 目標営業利益率が指定されている場合は、限界利益率から目標利益率を差し引く。
4. 変動費が減少すると限界利益率が上がり、損益分岐点は低くなる。
今回、特に重要だと感じたのは、問3の目標営業利益率を使った計算だ。
目標営業利益が金額で与えられる場合と違い、売上高に対する割合で指定されるため、計算方法を混同しないようにしたい。
また、問4では変動費の削減が損益分岐点に与える影響を、具体的な数字で確認できた。
CVP分析は単なる試験問題ではなく、事業の採算性を考えるうえでも役立つ知識だと思う。
自分で何か事業を始める際にも、どれだけ売れば固定費を回収できるのか、どの程度の利益を見込めるのかを把握することは重要になるだろう。
こうした実務とのつながりも意識しながら、引き続き学習を積み重ねていきたい。
今日も一歩前進。
焦らず、着実に。
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