問題 22|50代の資格挑戦・学習記録 #103
材料費と加工費では、月末仕掛品の考え方が違う──
前回まで、第6章「部門別個別原価計算」の問題に取り組んできた。
今回からは、第7章「総合原価計算①」に入る。
個別原価計算では、製造指図書ごとに原価を集計していた。
それに対して総合原価計算では、同じ種類の製品を連続して大量生産することを前提として、一定期間に発生した原価を完成品と月末仕掛品に分けていく。
今回はその基本となる、「月初仕掛品がない場合」の問題に取り組む。
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😸問題22 月初仕掛品がない場合
次の資料にもとづいて、
① 月末仕掛品原価
② 完成品原価
③ 完成品単位原価
を計算せよ。
なお、直接材料は工程の始点で投入している。
[資料]
⑴ 生産データ
月初仕掛品 0個
当月投入 400個
合計 400個
月末仕掛品 20個(50%)
完成品 380個
※( )内の数値は加工進捗度を示す。
⑵ 製造原価データ
当月製造費用
直接材料費 24,000円
加工費 27,300円
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😸まずは材料費と加工費を分けて考える
この問題で重要なのは、
直接材料費と加工費では、月末仕掛品の扱いが異なる
という点だ。
直接材料は「工程の始点で投入している」とある。
つまり、月末仕掛品20個についても、材料はすでに100%投入されている。
したがって材料費については、
完成品380個+月末仕掛品20個=400個
すべてを対象にして計算する。
一方、加工費は製造の進み具合に応じて発生する。
月末仕掛品20個の加工進捗度は50%なので、
20個 × 50% = 10個
完成品10個分まで加工が進んでいると考える。
この「完成品何個分に相当するか」という数量が、完成品換算量である。
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😸直接材料費を計算する
直接材料費は24,000円。
材料は工程の始点ですべて投入されているため、
24,000円 ÷ 400個 = @60円
1個あたりの材料費は60円となる。
したがって、月末仕掛品20個の材料費は、
20個 × @60円 = 1,200円
となる。
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😸加工費を計算する
次に加工費を計算する。
完成品は380個。
月末仕掛品は20個だが、加工進捗度が50%なので、完成品換算量は、
20個 × 50% = 10個
となる。
したがって加工費の完成品換算量は、
380個 + 10個 = 390個
加工費27,300円を390個で割ると、
27,300円 ÷ 390個 = @70円
となる。
月末仕掛品の加工費は、
10個 × @70円 = 700円
である。
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😸① 月末仕掛品原価
月末仕掛品について、
材料費 1,200円
加工費 700円
なので、
1,200円 + 700円 = 1,900円
答え
① 月末仕掛品原価 1,900円
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😸② 完成品原価
当月製造費用の合計は、
24,000円 + 27,300円 = 51,300円
ここから月末仕掛品原価1,900円を差し引く。
51,300円 − 1,900円 = 49,400円
答え
② 完成品原価 49,400円
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😸③ 完成品単位原価
完成品は380個なので、
49,400円 ÷ 380個 = @130円
となる。
答え
③ 完成品単位原価 @130円
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😸今回のポイント
今回の問題で一番重要なのは、月末仕掛品の進捗度を何に対して使うのかという点だと思う。
直接材料が工程の始点で投入されている場合、月末仕掛品についても材料はすでに100%投入済み。
そのため材料費は、
完成品380個+月末仕掛品20個=400個
で計算する。
一方、加工費は加工の進み具合に応じて発生するため、進捗度50%を考慮して、
月末仕掛品20個 × 50%=完成品換算量10個
として計算する。
つまり今回の問題では、
材料費 → 実際の個数で考える
加工費 → 加工進捗度を考慮した完成品換算量で考える
という違いを押さえておくことがポイントになる。
総合原価計算では、この「完成品換算量」という考え方がこれから何度も登場する。
まずは、
仕掛品20個(50%)なら、加工費については完成品10個分
という感覚を身につけておきたい。
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