問題 24 平均法|50代の資格挑戦・学習記録 #105

月初仕掛品と当月投入分を混ぜて「平均」で考える──

前回は、第7章「総合原価計算①」から、先入先出法による月末仕掛品原価と完成品原価の計算に取り組んだ。

今回は同じ総合原価計算でも、「平均法」を使った問題に取り組む。

先入先出法では、月初仕掛品と当月投入分を分けて考えた。

一方、平均法では、月初仕掛品原価と当月製造費用を合算し、それをもとに平均単価を計算する。

この違いを意識しながら解いてみる。



😸問題24 平均法

次の資料にもとづいて、平均法により、

① 月末仕掛品原価
② 完成品原価
③ 完成品単位原価

を計算せよ。

なお、直接材料は工程の始点で投入している。

[資料]

⑴ 生産データ

月初仕掛品 160個(50%)
当月投入 740個
合計 900個
月末仕掛品 100個(60%)
完成品 800個

*( )内は加工進捗度を示す。

⑵ 製造原価データ

月初仕掛品原価

直接材料費 17,800円
加工費 11,080円

当月製造費用

直接材料費 74,000円
加工費 124,800円



😺まずは直接材料費を計算する

平均法では、月初仕掛品原価と当月製造費用を合算して平均単価を求める。

直接材料は工程の始点ですべて投入されているため、月末仕掛品についても100%投入済みとして考える。

直接材料費の合計は、

17,800円+74,000円
=91,800円

数量は、

160個+740個
=900個

したがって、直接材料費の平均単価は、

91,800円÷900個
=**@102円**

となる。

月末仕掛品は100個なので、

@102円×100個
=10,200円

これが月末仕掛品に含まれる直接材料費となる。

したがって完成品に含まれる直接材料費は、

17,800円+74,000円−10,200円
=81,600円

となる。



😸次に加工費を計算する

加工費では、加工進捗度を考慮した「完成品換算量」を使う。

まず月初仕掛品160個は加工進捗度50%なので、

160個×50%
=80個

当月投入740個のうち、月末仕掛品として残った100個は加工進捗度60%。

つまり、当月投入分の加工量は、

完成品になった分 640個
+月末仕掛品 100個×60%

となるので、

640個+60個
=700個

したがって、加工費の完成品換算量は、

80個+700個
=780個

……と考えるよりも、平均法では月初仕掛品と当月投入分を区別せず、

完成品800個+月末仕掛品100個×60%
=800個+60個
=860個

と考える方が分かりやすい。

加工費の合計は、

11,080円+124,800円
=135,880円

したがって、加工費の平均単価は、

135,880円÷860個
=**@158円**

となる。

ここは、平均法と先入先出法の違いが表れる重要なポイントだ。



😺月末仕掛品の加工費を求める

月末仕掛品は100個で、加工進捗度は60%。

したがって完成品換算量は、

100個×60%
=60個

加工費の平均単価は@158円なので、

@158円×60個
=9,480円

となる。

完成品に含まれる加工費は、

11,080円+124,800円−9,480円
=126,400円

となる。



😸① 月末仕掛品原価

月末仕掛品に含まれる、

直接材料費 10,200円
加工費 9,480円

を合計する。

10,200円+9,480円
=19,680円

したがって、

① 月末仕掛品原価 19,680円

となる。



😺② 完成品原価

完成品に含まれる、

直接材料費 81,600円
加工費 126,400円

を合計する。

81,600円+126,400円
=208,000円

したがって、

② 完成品原価 208,000円

となる。



😸③ 完成品単位原価

完成品は800個なので、

208,000円÷800個
=**@260円**

したがって、

③ 完成品単位原価 @260円

となる。



😺今回のポイント

今回の問題で重要なのは、「平均法」という名前のとおり、月初仕掛品と当月投入分をまとめて平均すること。

直接材料費なら、

(月初仕掛品原価+当月製造費用)÷完成品換算量

加工費についても同じ考え方で計算する。

今回の加工費なら、

(11,080円+124,800円)÷(800個+100個×60%)
=135,880円÷860個
=@158円

となる。

前回の先入先出法では、月初仕掛品にすでに投入されていた原価や加工分を区別して考えた。

それに対して平均法では、

「月初分と当月分をいったん混ぜて、平均単価を出す」

と考えると分かりやすい。

先入先出法と平均法。

計算方法を別々に丸暗記するのではなく、

「月初仕掛品を当月投入分と分けるのか、混ぜるのか」

という違いを押さえておきたい。



解答

① 月末仕掛品原価 19,680円

② 完成品原価 208,000円

③ 完成品単位原価 @260円

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