問題 19|50代の資格挑戦・学習記録 #100
補助部門どうしのやり取りも計算に含める──
前回は、第6章「部門別個別原価計算」から、直接配賦法による補助部門費の配賦について学んだ。
直接配賦法では、補助部門どうしのサービス提供は無視して、補助部門費を製造部門に直接配賦する。
今回は、もう一つの方法である「相互配賦法」に取り組む。
相互配賦法では、補助部門どうしのサービス提供も考慮する。
そのため、まず補助部門費を製造部門と他の補助部門に配賦し、その後、補助部門に配賦された金額を改めて製造部門に配賦する。
この「2段階で配賦する」という流れを押さえておくことがポイントになりそうだ。
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😸問題19 相互配賦法
次の資料にもとづいて、相互配賦法により、答案用紙の製造間接費部門別配賦表を完成させよ。
[資料]
⑴ 部門費は答案用紙に記入済み。
⑵ 補助部門費の配賦資料
配賦基準 合計 第1製造部門 第2製造部門 材料部門 保全部門
材料部門費 材料出庫額 2,650円 1,250円 750円 500円 150円
保全部門費 保全時間 40時間 20時間 10時間 5時間 5時間
答案用紙に記入済みの部門費は、
* 第1製造部門:120,000円
* 第2製造部門:90,000円
* 材料部門:25,800円
* 保全部門:14,000円
合計249,800円である。
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😸第1次配賦
まず、補助部門費を製造部門だけでなく、もう一方の補助部門にも配賦する。
ここでは、自分自身の部門へのサービスは除外して考える。
材料部門費
材料部門費25,800円を、材料部門自身の500円を除いた材料出庫額で配賦する。
配賦基準の合計は、
2,650円 − 500円 = 2,150円
となる。
第1製造部門は、
25,800円 × 1,250円 ÷ 2,150円
= 15,000円
第2製造部門は、
25,800円 × 750円 ÷ 2,150円
= 9,000円
保全部門は、
25,800円 × 150円 ÷ 2,150円
= 1,800円
したがって、第1次配賦は、
第1製造部門:15,000円
第2製造部門:9,000円
保全部門:1,800円
となる。
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保全部門費
次に、保全部門費14,000円を配賦する。
保全部門自身の5時間を除くため、配賦基準となる保全時間は、
40時間 − 5時間 = 35時間
となる。
第1製造部門は、
14,000円 × 20時間 ÷ 35時間
= 8,000円
第2製造部門は、
14,000円 × 10時間 ÷ 35時間
= 4,000円
材料部門は、
14,000円 × 5時間 ÷ 35時間
= 2,000円
したがって、第1次配賦は、
第1製造部門:8,000円
第2製造部門:4,000円
材料部門:2,000円
となる。
ここまでが第1次配賦。
材料部門から保全部門へ1,800円、保全部門から材料部門へ2,000円が配賦された。
相互配賦法らしいのは、この部分である。
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😸第2次配賦
次に、第1次配賦によって補助部門どうしに配賦された金額を、製造部門へ配賦する。
ここでは、もう補助部門には配賦しない。
材料部門費
保全部門から材料部門に配賦された2,000円を、第1製造部門と第2製造部門に配賦する。
材料出庫額の比率は、
1,250:750 = 5:3
となる。
したがって、
第1製造部門
2,000円 × 5 ÷ 8 = 1,250円
第2製造部門
2,000円 × 3 ÷ 8 = 750円
となる。
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保全部門費
材料部門から保全部門に配賦された1,800円を、第1製造部門と第2製造部門に配賦する。
保全時間の比率は、
20:10 = 2:1
となる。
したがって、
第1製造部門
1,800円 × 2 ÷ 3 = 1,200円
第2製造部門
1,800円 × 1 ÷ 3 = 600円
となる。
これで補助部門費はすべて製造部門へ配賦された。
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😸製造部門費を計算する
最後に、それぞれの製造部門に配賦された金額を合計する。
第1製造部門
120,000円
+15,000円
+8,000円
+1,250円
+1,200円
= 145,450円
第2製造部門
90,000円
+9,000円
+4,000円
+750円
+600円
= 104,350円
したがって、最終的な製造部門費は、
第1製造部門:145,450円
第2製造部門:104,350円
となる。
合計すると、
145,450円 + 104,350円 = 249,800円
となり、最初の部門費合計249,800円と一致する。
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😸直接配賦法との違いを整理
今回のポイントは、前回学んだ直接配賦法との違いにある。
直接配賦法では、
補助部門 → 製造部門
と直接配賦する。
一方、今回の相互配賦法では、第1次配賦で、
補助部門 ↔ 補助部門
というやり取りも考慮する。
そして第2次配賦で、補助部門に配賦された金額を、
補助部門 → 製造部門
と改めて配賦する。
つまり、
第1次配賦では補助部門どうしのやり取りも考慮し、第2次配賦では製造部門だけに配賦する。
この流れを覚えておけば、計算そのものはそれほど複雑ではなさそうだ。
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😸今回のまとめ
相互配賦法では、補助部門相互のサービス提供を考慮して配賦する。
今回の問題では、
第1次配賦
* 材料部門 → 第1製造部門・第2製造部門・保全部門
* 保全部門 → 第1製造部門・第2製造部門・材料部門
第2次配賦
* 第1次配賦で補助部門に配賦された金額 → 第1製造部門・第2製造部門
という2段階で処理した。
直接配賦法より一手間増えるものの、
「まず相互に配賦して、次に製造部門だけへ配賦する」
と考えれば整理しやすい。
そして今回で、この学習記録もついに**#100**となった。
50代になってから始めた簿記の勉強。
毎日少しずつではあるが、材料費、労務費、経費、個別原価計算と進み、部門別個別原価計算までやってきた。
まだ試験までは先がある。
100回は一つの区切りではあるが、ここで終わりではない。
引き続き、一問ずつ理解しながら積み重ねていこうと思う。
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