問題 26|50代の資格挑戦・学習記録 #107

工程が変われば、計算方法も変わる──

前回までは、第7章「総合原価計算①」から、先入先出法や平均法による月末仕掛品原価・完成品原価の計算に取り組んできた。

今回からは、第8章「総合原価計算②」に進む。

最初のテーマは「工程別総合原価計算」。

製品が複数の工程を経て完成する場合、それぞれの工程ごとに原価を計算し、前の工程で完成した製品の原価を次の工程へ引き継いでいく。

今回はさらに、

第1工程は平均法、第2工程は先入先出法

という組み合わせになっている。

一見すると複雑そうだが、工程を分けて順番に計算していけば整理しやすい。



問題 26 工程別総合原価計算

当社は2つの工程を経て製品Pを製造している。

原価計算の方法は工程別総合原価計算を採用している。

次の資料にもとづいて、答案用紙の工程別総合原価計算表を完成させよ。

第1工程は平均法、第2工程は先入先出法を用いること。

[資料]生産データ

第1工程 第2工程
月初仕掛品 400個(50%) 600個(50%)
当月投入 7,600個 7,200個
合計 8,000個 7,800個
月末仕掛品 800個(25%) 200個(75%)
完成品 7,200個 7,600個

*1 直接材料はすべて第1工程の始点で投入される。
*2 ( )内は加工進捗度を示す。



解答 26

工程別総合原価計算表

(単位:円)

第1工程 直接材料費 第1工程 加工費 第1工程 合計 第2工程 前工程費 第2工程 加工費 第2工程 合計
月初仕掛品原価 8,000 2,000 10,000 10,000 4,800 14,800
当月製造費用 168,000 85,320 253,320 253,360 119,200 362,560
月末仕掛品原価 17,600 2,360 19,960 6,760 2,400 9,160
完成品原価 158,400 84,960 243,360 246,600 121,600 368,200



第1工程は「平均法」

まずは第1工程から。

第1工程では平均法を使うので、月初仕掛品原価と当月製造費用を合計し、平均単価を求める。

直接材料費

直接材料は工程の始点ですべて投入されている。

そのため、月末仕掛品800個についても直接材料は100%投入済みとして考える。

平均単価は、

(8,000円+168,000円)÷(400個+7,600個)

=176,000円÷8,000個

=**@22円**

となる。

したがって、月末仕掛品の直接材料費は、

800個×@22円

=17,600円

完成品の直接材料費は、

176,000円−17,600円

=158,400円

となる。



加工費は「加工換算量」で考える

次に加工費。

加工費については、月末仕掛品の加工進捗度を考慮する必要がある。

月末仕掛品は800個、加工進捗度は25%なので、

800個×25%

=200個

これが月末仕掛品の加工換算量となる。

完成品7,200個と合わせると、

7,200個+200個

=7,400個

したがって、加工費の平均単価は、

(2,000円+85,320円)÷7,400個

=87,320円÷7,400個

=**@11.8円**

月末仕掛品の加工費は、

200個×@11.8円

=2,360円

完成品の加工費は、

87,320円−2,360円

=84,960円

となる。

よって、第1工程の完成品原価は、

158,400円+84,960円

=243,360円

となる。

この243,360円が、次の第2工程へ引き継がれる。



第2工程では「前工程費」になる

第1工程で完成した製品は、第2工程から見ると投入された材料のようなものになる。

そのため、第1工程完成品原価243,360円は、第2工程では前工程費として扱う。

ここが工程別総合原価計算の重要なポイントだと思う。

第1工程では、

「直接材料費+加工費」

だったものが、第2工程に移ると一つにまとめられて、

前工程費

になる。



第2工程の前工程費

第2工程では先入先出法を使う。

ただし前工程費については、第2工程へ投入された時点ですでに100%投入されているものとして扱う。

第1工程から当月に移ってきた7,200個の原価は243,360円なので、1個あたりの前工程費は、

243,360円÷7,200個

=**@33.8円**

月末仕掛品は200個なので、

200個×@33.8円

=6,760円

これが月末仕掛品の前工程費となる。

完成品の前工程費は、

月初仕掛品の前工程費10,000円
+当月投入された前工程費243,360円
−月末仕掛品の前工程費6,760円

=246,600円

となる。



第2工程の加工費

最後に、第2工程の加工費を計算する。

ここでは先入先出法なので、当月に行った加工だけを加工換算量として考える。

まず、完成品7,600個のうち、月初仕掛品600個については前月までに50%加工されている。

したがって、当月必要な加工量は、

600個×(100%−50%)

=300個

当月投入・当月完成分は、

7,600個−600個

=7,000個

そして月末仕掛品は200個、加工進捗度75%なので、

200個×75%

=150個

よって、当月加工費の加工換算量は、

300個+7,000個+150個

=7,450個

となる。

問題の式で表せば、

7,600+150−300

=7,450個

ということになる。

当月加工費119,200円を7,450個で割ると、

119,200円÷7,450個

=**@16円**

したがって、月末仕掛品の加工費は、

150個×@16円

=2,400円

となる。

月末仕掛品原価は、

前工程費6,760円+加工費2,400円

=9,160円

そして完成品原価は、

前工程費246,600円+加工費121,600円

=368,200円

となる。



今回のポイント

今回の問題で一番重要なのは、

「工程ごとに分けて考える」

ということだと思う。

第1工程では平均法なので、

「月初仕掛品原価+当月製造費用」

をまとめて平均する。

一方、第2工程では先入先出法なので、

「当月どれだけ加工したのか」

を考える必要がある。

さらに、第1工程で計算した完成品原価は、第2工程では「前工程費」として引き継がれる。

つまり、

第1工程の完成品原価 → 第2工程の前工程費

という流れを理解しておくことが重要。

計算量は増えてきたが、

①第1工程を完成させる
②完成品原価を第2工程へ渡す
③第2工程を別の総合原価計算として処理する

と順番に考えれば、かなり整理しやすくなる。

工程別総合原価計算は、一つの大きな計算をしているように見えるが、実際には「工程ごとの原価計算をつないでいる」と考えると分かりやすい。

今回も一つずつ仕組みを理解しながら進めていこう。

=======
人生をジワジワ良くする
瞑想トレーニングに興味がある方はこちら
↓  ↓  ↓
LINEオープンチャット
「武術瞑想トレーニング交流会」


著作物紹介:

※kindle unlimited にご登録中の方は全て無料で読めます。(未登録の方は30日間無料体験を使えば無料で読めます)

「リーダーのための瞑想トレーニング」

「あなたの知らない非常識な幸せの法則」

「超速化時代の冒険:AIライティングと武術気功の叡智」

「AIライティング最速出版術」

空手家との組手や演武などの動画は下記サイトでご覧いただけます。
(武術気功健康教室|大阪府四條畷市)

制心道

動画 空手家との組手(マススパー)や演武など、制心道の実際の動きをご確認いただけます。 武術瞑想とは 「武術瞑想|制心道」とは、道家武術の精神と技法を基盤としつつ…

Follow me!