問題 21|50代の資格挑戦・学習記録 #102
部門別計算は、「共通費を配賦し、補助部門費を配賦し、最後に予定配賦率を求める」──
前回は、製造間接費を部門別に予定配賦する場合の、部門別予定配賦率と指図書別予定配賦額を計算した。
今回はさらに一歩進んで、部門個別費と部門共通費から各部門費を計算し、補助部門費を直接配賦法によって製造部門へ配賦する問題に取り組む。
計算する項目は多いが、順番に処理していけばそれほど難しくない。
ポイントは、
① 部門共通費を各部門に配賦する
② 補助部門費を製造部門に配賦する
③ 製造部門費から予定配賦率を求める
④ 実際直接作業時間を使って指図書に予定配賦する
という流れをつかむことである。
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😸問題21 部門別計算から予定配賦まで
当工場は、直接作業時間を配賦基準として製造間接費を部門別に予定配賦している。
次の資料にもとづいて、以下の各問いに答える。
問1
答案用紙の製造間接費部門別配賦表を完成させる。
なお、補助部門費は直接配賦法によって製造部門に配賦する。
問2
切削部門と組立部門の部門別予定配賦率を計算する。
問3
当月における製造指図書No.601の製造に要した実際直接作業時間は、
* 切削部門:34時間
* 組立部門:20時間
だった。
製造指図書No.601に対する製造間接費予定配賦額を計算する。
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😸問1 まず部門共通費を配賦する
部門個別費は、答案用紙にあらかじめ次のように示されている。
部門 部門個別費
切削部門 558,000円
組立部門 491,000円
修繕部門 137,000円
材料倉庫部門 37,000円
工場事務部門 5,000円
合計 1,228,000円
部門共通費は、
* 建物減価償却費:167,000円
* 機械保険料:50,000円
である。
まず、これらをそれぞれの配賦基準にもとづいて各部門へ配賦する。
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😸建物減価償却費の配賦
建物減価償却費の配賦基準は占有面積。
合計1,670㎡に対して、
* 切削部門:800㎡
* 組立部門:500㎡
* 修繕部門:250㎡
* 材料倉庫部門:100㎡
* 工場事務部門:20㎡
となっている。
したがって、たとえば切削部門は、
167,000円 × 800㎡ ÷ 1,670㎡
= 80,000円
同様に計算すると、
部門 建物減価償却費
切削部門 80,000円
組立部門 50,000円
修繕部門 25,000円
材料倉庫部門 10,000円
工場事務部門 2,000円
合計 167,000円
となる。
きれいに割り切れるように資料が設定されている。
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😸機械保険料の配賦
機械保険料は帳簿価額を基準に配賦する。
帳簿価額の合計250,000円に対して、
* 切削部門:100,000円
* 組立部門:90,000円
* 修繕部門:40,000円
* 材料倉庫部門:15,000円
* 工場事務部門:5,000円
である。
切削部門なら、
50,000円 × 100,000円 ÷ 250,000円
= 20,000円
となる。
同様に、
部門 機械保険料
切削部門 20,000円
組立部門 18,000円
修繕部門 8,000円
材料倉庫部門 3,000円
工場事務部門 1,000円
合計 50,000円
となる。
⸻
😸各部門費を計算する
部門個別費に、配賦した部門共通費を加える。
切削部門なら、
558,000円 + 80,000円 + 20,000円
= 658,000円
組立部門なら、
491,000円 + 50,000円 + 18,000円
= 559,000円
となる。
結果は、
部門 部門費
切削部門 658,000円
組立部門 559,000円
修繕部門 170,000円
材料倉庫部門 50,000円
工場事務部門 8,000円
合計 1,445,000円
ここまでで、部門個別費と部門共通費を合わせた各部門費が求められた。
次は、補助部門費を製造部門へ配賦する。
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😸直接配賦法で補助部門費を配賦する
今回の補助部門は、
* 修繕部門
* 材料倉庫部門
* 工場事務部門
の3つ。
直接配賦法では、補助部門同士のサービスのやり取りを無視し、補助部門費を製造部門だけに配賦する。
ここが重要なポイントになる。
修繕部門費
修繕部門費は170,000円。
配賦基準は修繕時間だが、直接配賦法なので製造部門の、
切削部門60時間 + 組立部門40時間
= 100時間
だけを使う。
したがって、
切削部門:
170,000円 × 60 ÷ 100
= 102,000円
組立部門:
170,000円 × 40 ÷ 100
= 68,000円
となる。
材料倉庫部門費
材料倉庫部門費は50,000円。
出庫回数は、
* 切削部門:30回
* 組立部門:20回
なので、
切削部門:
50,000円 × 30 ÷ 50
= 30,000円
組立部門:
50,000円 × 20 ÷ 50
= 20,000円
となる。
工場事務部門費
工場事務部門費は8,000円。
従業員数は全体では402人だが、直接配賦法なので製造部門の、
200人 + 120人
= 320人
だけを使う。
したがって、
切削部門:
8,000円 × 200 ÷ 320
= 5,000円
組立部門:
8,000円 × 120 ÷ 320
= 3,000円
となる。
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😸製造部門費を求める
以上の補助部門費を、それぞれの製造部門費に加える。
切削部門
658,000円
+102,000円
+30,000円
+5,000円
= 795,000円
組立部門
559,000円
+68,000円
+20,000円
+3,000円
= 650,000円
したがって問1の最終的な製造部門費は、
切削部門:795,000円
組立部門:650,000円
となる。
合計すると、
795,000円 + 650,000円
= 1,445,000円
となり、配賦前の部門費合計と一致する。
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😸問2 部門別予定配賦率を求める
ここまで計算できれば、予定配賦率は簡単。
年間予定直接作業時間は、
* 切削部門:3,000時間
* 組立部門:2,000時間
である。
予定配賦率は、
製造部門費 ÷ 年間予定直接作業時間
で求める。
切削部門
795,000円 ÷ 3,000時間
= @265円
組立部門
650,000円 ÷ 2,000時間
= @325円
よって、
切削部門:@265円
組立部門:@325円
となる。
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😸問3 No.601への予定配賦額
最後に、製造指図書No.601に製造間接費を予定配賦する。
実際直接作業時間は、
* 切削部門:34時間
* 組立部門:20時間
だった。
それぞれの部門別予定配賦率を掛ける。
切削部門:
265円 × 34時間
= 9,010円
組立部門:
325円 × 20時間
= 6,500円
したがって、
9,010円 + 6,500円
= 15,510円
答え:15,510円
となる。
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😸今回のポイント
今回の問題は計算量が多かったが、処理の順番を整理すると理解しやすい。
部門個別費
↓
部門共通費を各部門へ配賦
↓
各部門費を計算
↓
補助部門費を製造部門へ配賦
↓
製造部門費を確定
↓
部門別予定配賦率を計算
↓
製造指図書へ予定配賦
という流れである。
特に今回注意したいのは、直接配賦法では補助部門同士への配賦を無視すること。
たとえば修繕部門の修繕時間は合計135時間だが、配賦計算で使うのは製造部門の60時間+40時間=100時間だけ。
工場事務部門も、従業員数の合計402人ではなく、製造部門の200人+120人=320人を使う。
資料に「合計」が書かれていると、ついその数字を使いたくなるが、直接配賦法では何を分母にするのかを意識する必要がある。
前回の問題では、すでに補助部門費配賦後の製造間接費年間予算が与えられていた。
今回はその一つ前の段階から、自分で部門共通費と補助部門費を配賦し、最終的な製造部門費を求めた。
問題が少しずつつながってきた。
焦らず、一つひとつ積み重ねていこう。
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