復習2|50代の資格挑戦・学習記録 #85
決めておくことが早さと正確性につながる──
ここまで工業簿記を学習してきた中で、間違えやすいポイントや覚えておきたいルールをQ&A形式で整理していく「復習」シリーズ。
前回は、総合原価計算における仕損・減損について、
「完成品だけが負担するのか、それとも月末仕掛品も負担するのか」
を復習した。
今回は、標準原価計算の差異分析で使う「ボックス図」の書き方について整理しておく。
直接材料費差異や直接労務費差異を分析するとき、
「標準のデータは内側、実際のデータは外側」
と習った。
では、これを逆に書いてはいけないのだろうか?
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😸Q2 標準のデータは必ず内側に書く?
標準原価計算の直接材料費差異や直接労務費差異のボックス図では、
標準のデータを内側に、実際のデータを外側に記入する
と説明されている。
しかし、そもそもなぜ標準が内側なのだろうか。
逆に、
実際を内側、標準を外側
に書いてはいけないのだろうか?
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😸A2 逆でも計算はできる
結論からいえば、
標準と実際のどちらを内側に書いてもかまわない。
差異分析のボックス図の書き方そのものに、「標準は必ず内側」という決まりがあるわけではない。
したがって、仕組みをきちんと理解していれば、標準を外側、実際を内側に書いて計算することもできる。
ただし、試験問題を解くうえでは、
「標準は内側、実際は外側」と自分の中で統一しておいた方がよい。
その理由は、有利差異・不利差異の判定で迷いにくくなるからである。
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😸「標準 − 実際」で統一する
差異を計算するときは、
標準のデータ − 実際のデータ
と決めておく。
すると、
プラス → 有利差異(貸方差異)
マイナス → 不利差異(借方差異)
と判断できる。
ボックス図の配置と計算方法を毎回同じにしておけば、
「どっちからどっちを引くんだったかな?」
と迷うことが少なくなる。
差異分析では、計算そのものよりも符号や有利・不利の判定で混乱することがあるので、これは意外と重要だと思う。
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😸なぜ標準を「内側」にするのか
では、なぜテキストでは標準のデータを内側に書いているのだろうか。
これは、
標準=目標値
というイメージから来ている。
標準原価計算では、あらかじめ、
「材料はこれくらいの価格・数量で使う」
「作業はこれくらいの賃率・時間で行う」
という標準を設定する。
この標準は、実際のデータよりもタイト(小さい)な目標値というイメージで捉えることができる。
そのため、
標準 → 内側
実際 → 外側
と配置する。
実際の数値が標準より小さくなるケースも当然あるので、常に図の大小関係と一致するわけではない。
それでも、
「標準はタイトだから内側」
と覚えておけば、ボックス図を書くときのルールとして定着させやすい。
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😸画像の例で確認
画像では、
標準賃率:@20円
実際賃率:@25円
標準直接作業時間:330時間
実際直接作業時間:250時間
となっている。
ここでも、標準のデータを内側、実際のデータを外側に配置している。
賃率差異は、
(@20円 − @25円)×250時間
= △1,250円
したがって、1,250円の不利差異。
一方、時間差異は、
@20円×(330時間 − 250時間)
=1,600円
となり、1,600円の有利差異となる。
標準から実際を引くというルールで統一しておけば、
「プラスなら有利、マイナスなら不利」
と機械的に判断できる。
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😸今回の復習ポイント
今回覚えておきたいのは、
ボックス図の内側・外側そのものに絶対的な決まりがあるわけではない
ということ。
しかし、自分の中では、
標準=内側
実際=外側
計算は「標準 − 実際」
と統一しておく。
そして、
プラス=有利差異
マイナス=不利差異
と判断する。
「標準は目標だからタイト。だから内側」
とイメージしておけば、単なる丸暗記よりも覚えやすそうである。
差異分析は、公式を覚えるだけでなく、こうした「自分が迷わないためのルール」を決めておくことも大切なのだと思う。
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