損益計算書と貸借対照表|50代の資格挑戦・学習記録 #53
会社全体の数字へとつなげる──
今回学んだのは、工業簿記における損益計算書と貸借対照表の作成である。
前回は、工場で発生した製造原価をまとめる「製造原価報告書」を学んだ。
しかし、それだけでは決算は終わらない。
製造原価報告書で求めた製造原価は、最終的に損益計算書や貸借対照表へ反映され、会社全体の利益や財産の状況を表す財務諸表となる。
つまり、工業簿記は工場だけの話ではなく、企業全体の会計へとつながっているのである。
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😸損益計算書
工業簿記における損益計算書の形式は、基本的には商業簿記と同じである。
ただし、工場で製品を製造する会社ならではの違いがある。
商業簿記では、
* 期首商品棚卸高
* 当期商品仕入高
* 期末商品棚卸高
を使って売上原価を計算した。
一方、工業簿記では商品を仕入れるのではなく、自社で製品を製造する。
そのため、
* 期首製品棚卸高
* 当期製品製造原価(当期完成高)
* 期末製品棚卸高
を使って売上原価を求める。
今回のCASE 52では、損益計算書は次のようになる。
損益計算書
項目 金額
Ⅰ 売上高 1,000
Ⅱ 売上原価
期首製品棚卸高 15
当期製品製造原価 550
合計 565
期末製品棚卸高 25
売上原価 540
売上総利益 460
Ⅲ 販売費及び一般管理費
広告費 100
本社建物減価償却費 180
合計 280
営業利益 180
商業簿記では「商品仕入高」だった部分が、「製品製造原価」に置き換わっていることが最大のポイントである。
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😸貸借対照表
工業簿記における貸借対照表の形式も、商業簿記と基本的には同じである。
ただし、工場では商品ではなく、
* 材料
* 仕掛品
* 製品
という在庫を管理している。
これらはすべて会社の資産なので、決算日時点で残っている金額は貸借対照表の資産の部へ表示する。
今回のCASE 52では、貸借対照表(一部)は次のようになる。
貸借対照表(資産の部・一部) 金額
製品 25
材料 30
仕掛品 50
製造途中の仕掛品も、まだ使用していない材料も、販売前の製品も、すべて将来利益を生み出す資産として扱われるのである。
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😸今回の学び
工業簿記は製造原価を計算して終わりではない。
製造原価報告書で求めた数字は、損益計算書では売上原価となり、貸借対照表では材料・仕掛品・製品という資産として表示される。
つまり、
製造原価報告書 → 損益計算書・貸借対照表
という流れによって、工場での製造活動が会社全体の決算へとつながっていくことが理解できた。
工業簿記は「原価計算のため」だけではなく、「会社全体の決算を支える重要な仕組み」なのだと実感した。
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