問題 57 原価の固変分解|50代の資格挑戦・学習記録 #138
生産量が最も多い月と少ない月の原価から、変動費と固定費を求める──
簿記2級取得に向けて、毎日少しずつ勉強を続けている。
今回は、原価の固変分解についての問題に取り組む。
原価には、生産量に応じて増減する「変動費」と、生産量にかかわらず一定額が発生する「固定費」がある。
今回の問題では、過去6ヶ月間の生産量と原価発生額をもとに、高低点法を使って変動費と固定費を計算していく。
問題 57|原価の固変分解
当社の過去6ヶ月間における製品生産量と原価発生額は次のとおりである。
なお、原価発生額はすべて正常な範囲内である。
高低点法により総原価の固変分解を行い、次の金額を計算せよ。
⑴ 製品1個あたりの変動費
⑵ 月間の固定費
[資料]過去6ヶ月間の生産量と原価発生額
月 製品生産量 原価発生額
1月 27個 2,980円
2月 40個 4,110円
3月 23個 2,840円
4月 38個 3,820円
5月 29個 3,100円
6月 42個 4,360円
解答 57|高低点法による固変分解
高低点法では、生産量が最も多いときと、最も少ないときの原価を使って、変動費と固定費を求める。
今回の資料では、
* 最高生産量:6月の42個(原価4,360円)
* 最低生産量:3月の23個(原価2,840円)
となる。
この2つのデータを使って計算していく。
⑴ 製品1個あたりの変動費
まず、最高点と最低点の原価発生額の差を、生産量の差で割る。
(4,360円-2,840円)÷(42個-23個)
=1,520円÷19個
=**@80円**
したがって、製品1個あたりの変動費は80円となる。
⑵ 月間の固定費
次に、総原価から変動費を差し引いて、固定費を求める。
総原価は、変動費と固定費の合計である。
そのため、生産量に1個あたりの変動費を掛けた金額を総原価から差し引けば、固定費が計算できる。
まず、最高点のデータを使って計算する。
4,360円-(@80円×42個)
=4,360円-3,360円
=1,000円
念のため、最低点のデータでも確認する。
2,840円-(@80円×23個)
=2,840円-1,840円
=1,000円
どちらのデータを使っても、固定費は1,000円となった。
【解答】
⑴ 製品1個あたりの変動費:@80円
⑵ 月間の固定費:1,000円
今回の学習ポイント
今回の問題で重要なのは、高低点法では「原価が最も高い月と低い月」ではなく、「生産量が最も多い月と少ない月」を選ぶということ。
生産量の差に対応する原価の差から、製品1個あたりの変動費を計算する。
そして、求めた変動費を総原価から差し引くことで、固定費を求める。
今回の計算結果を使えば、総原価は次の式で表せる。
総原価=80円×生産量+1,000円
つまり、生産量が1個増えるごとに原価は80円増加し、生産量にかかわらず毎月1,000円の固定費が発生するということになる。
ただし、高低点法は最高点と最低点の2つのデータだけを使う簡便な方法なので、他の月のデータとの誤差が生じることもある。
今回の資料でも、すべての月の原価がこの計算式に完全に一致するわけではない。
それでも、変動費と固定費を簡単に推定できるという点で、便利な方法だと感じた。
これまで学習してきたCVP分析でも、変動費と固定費を区別することが重要だった。
今回の原価の固変分解は、その前提となる数値を求めるための方法ということになる。
一つひとつの計算方法が、少しずつつながってきた。
引き続き、毎日の学習を積み重ねていきたい。
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