問題 49|50代の資格挑戦・学習記録 #130
変動費と固定費を分けて、営業利益を計算する──
簿記2級取得に向けて、毎日少しずつ勉強を続けている。
今回は、第13章「直接原価計算」から、損益計算書を作成する問題に取り組む。
これまで学習してきた原価計算では、製造にかかった変動費と固定費を合わせて製品原価を計算してきた。
しかし、直接原価計算では、変動費と固定費を区別して考える。
特に重要なのが「貢献利益」という考え方だ。
今回は、変動売上原価、変動製造マージン、貢献利益を順番に求めながら、営業利益まで計算していく。
問題 49|直接原価計算
次の資料にもとづいて、直接原価計算による損益計算書を作成せよ。
なお、期首および期末仕掛品はない。
[資料]
* 売上高:4,000円
* 変動製造原価:1,000円
* 変動販売費:500円
* 固定製造原価:800円
* 固定販売費:400円
* 固定一般管理費:300円
* 期首製品棚卸高:200円
* 期末製品棚卸高:100円
解答・解説
① 変動売上原価を求める
まずは、変動売上原価を計算する。
直接原価計算では、製造原価のうち変動費だけを製品原価として扱う。
今回の資料では、期首製品棚卸高が200円、当期の変動製造原価が1,000円、期末製品棚卸高が100円となっている。
したがって、
200円 + 1,000円 - 100円 = 1,100円
これが変動売上原価となる。
② 変動製造マージンを求める
次に、売上高から変動売上原価を差し引く。
4,000円 - 1,100円 = 2,900円
これが変動製造マージンだ。
製品を販売したことによって、製造にかかった変動費を差し引いた後に、どれだけ利益が残っているかを示している。
③ 貢献利益を求める
続いて、変動製造マージンから変動販売費を差し引く。
2,900円 - 500円 = 2,400円
これが貢献利益となる。
貢献利益とは、売上高から変動費をすべて差し引いた金額のことだ。
つまり、固定費の回収と利益の獲得に、どれだけ貢献しているかを示す金額といえる。
直接原価計算では、この貢献利益が重要な意味を持つ。
④ 固定費を合計する
次に、固定費を計算する。
今回の固定費は以下の3つだ。
* 固定製造原価:800円
* 固定販売費:400円
* 固定一般管理費:300円
合計すると、
800円 + 400円 + 300円 = 1,500円
直接原価計算では、固定製造原価も含めて、固定費をその期間の費用として処理する。
ここが、これまで学習してきた全部原価計算との大きな違いとなる。
⑤ 営業利益を求める
最後に、貢献利益から固定費を差し引く。
2,400円 - 1,500円 = 900円
したがって、営業利益は900円となる。
損益計算書の完成
損益計算書(直接原価計算)
(単位:円)
項目 金額
Ⅰ. 売上高 4,000
Ⅱ. 変動売上原価
1. 期首製品棚卸高 200
2. 当期製品製造原価 1,000
合計 1,200
3. 期末製品棚卸高 △100
変動売上原価 1,100
変動製造マージン 2,900
Ⅲ. 変動販売費 500
貢献利益 2,400
Ⅳ. 固定費
1. 固定製造原価 800
2. 固定販売費 400
3. 固定一般管理費 300
固定費合計 1,500
営業利益 900
今回の学び
今回の問題では、直接原価計算による損益計算書の基本的な構造を確認できた。
計算自体はそれほど複雑ではない。
重要なのは、変動費と固定費を区別し、それぞれをどの段階で差し引くかを理解することだ。
特に、
売上高 → 変動製造マージン → 貢献利益 → 営業利益
という流れを押さえておきたい。
これまでの全部原価計算では、固定製造原価も製品原価に含めていた。
一方、直接原価計算では、固定製造原価を期間費用として扱う。
この違いによって、利益の計算方法だけでなく、利益を分析する際の考え方も変わってくる。
また、貢献利益という概念は、売上高の増減が利益にどのような影響を与えるかを考えるうえでも重要になる。
単に試験問題を解くだけでなく、実際の経営判断にもつながる内容だと感じた。
新しい章に入り、また少し違った視点から原価計算を学ぶことになった。
引き続き、一つひとつの仕組みを理解しながら、着実に進めていきたい。
今日も一歩前進。
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