仕事に失敗はつきもの|50代の資格挑戦・学習記録 #45
仕事に失敗や損失はつきもの──
今回学んだのは、総合原価計算における「仕損」と「減損」である。
これまで学んできた総合原価計算では、「投入したものがそのまま完成品になる」ことを前提としていた。しかし現実の工場では、そううまくはいかない。
製造途中で不良品が発生したり、原料の一部が蒸発したりして、どうしても失われるものがある。
こうした避けられない損失も含めて、製品原価を考える必要があるのだ。
😸仕損と減損とは
工場では、完成した製品が規格どおりかどうかを検査してから出荷する。
しかし、製造途中で失敗し、不合格となる製品が生じることがある。
この不合格品を「仕損品」といい、その発生を「仕損」という。
一方、製品そのものではなく、原料が目減りするケースもある。
例えば、水や牛乳を加熱すると一部が蒸発したり、粉末原料が飛び散ったりして、材料の量が減ってしまうことがある。
このような現象を「減損」という。
どちらも製造現場では珍しいことではなく、原価計算でも考慮しなければならない。
😸正常仕損(減損)と異常仕損(減損)
とはいえ、すべての仕損や減損を同じように扱うわけではない。
製造する以上、ある程度の仕損や減損は避けられない。
この通常の範囲内で発生するものを「正常仕損」、「正常減損」という。
一方で、設備の故障や作業ミスなどによって通常を大きく超える損失が発生した場合は、「異常仕損」、「異常減損」となる。
異常仕損や異常減損は製造原価には含めず、非原価項目として処理する。
ただし、この処理は日商簿記1級の範囲となるため、2級では正常仕損・正常減損だけを学べばよい。
😸仕損・減損は発生したタイミングが重要
正常仕損や正常減損は、製造する以上避けられないものなので、その原価は製造原価に含めて処理する。
これを、それぞれ正常仕損費、正常減損費という。
ここで重要なのは、いつ発生したかである。
仕損や減損が、月末仕掛品の進捗度よりも前に発生したのか、それとも後に発生したのかによって、完成品や月末仕掛品への原価の配分方法が変わる。
なお、仕損と減損は名称こそ異なるものの、原価計算上の処理方法は同じである。
今回はまず、「工場では避けられない損失も製品原価の一部になる」という考え方を学んだ。
次回はいよいよ、発生したタイミングによってどのように原価を計算するのかを学んでいく。
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