目標営業利益率の達成|50代の資格挑戦・学習記録 #80
目標営業利益「額」ではなく、今度は「率」から考える──
今回学んだのは、「目標営業利益率を達成するための売上高」の計算である。
前回は、
「4,200円の営業利益を出したい」
というように、目標とする営業利益の「金額」から必要な売上高を求めた。
今回は少し考え方が変わり、
「営業利益率を45%にしたい」
「そのためには、いくら売ればいいのか?」
を考えていく。
ポイントになるのは、営業利益率は売上高に対する営業利益の割合だということである。
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😸CASE 73 目標営業利益率を達成するための売上高
N(株)の次期の予算データは次のとおり。
販売単価:@200円
原価データ
変動費:@60円
* 直接材料費:@20円
* 加工費(変動費):@30円
* 変動販売費:@10円
固定費:2,100円
* 加工費(固定費):1,200円
* 固定販売費・一般管理費:900円
この条件で、
目標営業利益率45%
を達成するために必要な売上高を求める。
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😸営業利益率とは
「営業利益率」とは、営業利益の売上高に対する割合である。
ここは重要☝️
営業利益率 = 営業利益 ÷ 売上高
CASE 73では、目標営業利益率は45%である。
そこで、必要な売上高を S(円) とすると、営業利益は、
0.45S
と表すことができる。
つまり今回は、
「営業利益をいくらにするか」
が最初から決まっているのではなく、
売上高の45%を営業利益として残す
という目標から逆算していくことになる。
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😸変動費率と貢献利益率を求める
まず、CASE 73の変動費率を計算する。
販売単価は@200円、変動費は@60円なので、
変動費率
= 60円 ÷ 200円
= 0.3
となる。
次に貢献利益率を求める。
製品1個あたりの貢献利益は、
200円 − 60円 = 140円
なので、
貢献利益率
=(200円 − 60円)÷ 200円
= 140円 ÷ 200円
= 0.7
となる。
あるいは、
1 − 変動費率0.3 = 0.7
として求めてもよい。
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😸直接原価計算の損益計算書で考える
売上高をSとすると、直接原価計算による損益計算書は次のようになる。
Ⅰ.売上高 S
Ⅱ.変動費 0.3S
貢献利益 0.7S
Ⅲ.固定費 2,100円
営業利益 0.45S
貢献利益0.7Sから固定費2,100円を差し引いたものが営業利益になる。
そして今回は、その営業利益を売上高の45%、つまり0.45Sにしたい。
したがって、
0.7S − 2,100 = 0.45S
という式を立てることができる。
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😸目標営業利益率45%を達成する売上高
式を解いていく。
0.7S − 2,100 = 0.45S
営業利益0.45Sを左辺へ移すと、
0.7S − 0.45S = 2,100
0.25S = 2,100
したがって、
S = 8,400円
となる。
つまり、
目標営業利益率45%を達成するために必要な売上高は8,400円
である。
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😸販売量から計算することもできる
今度は、販売量を X(個) として考えてみる。
販売単価は@200円なので、
売上高 = 200X
変動費は@60円なので、
変動費 = 60X
したがって貢献利益は、
200X − 60X = 140X
となる。
一方、目標営業利益率は45%なので、営業利益は、
0.45 × 200X
である。
直接原価計算の損益計算書で表すと、
Ⅰ.売上高 200X
Ⅱ.変動費 60X
貢献利益 140X
Ⅲ.固定費 2,100円
営業利益 0.45 × 200X
となる。
したがって、
140X − 2,100 = 0.45 × 200X
0.45 × 200X = 90Xなので、
140X − 2,100 = 90X
140X − 90X = 2,100
50X = 2,100
X = 42個
となる。
売上高を計算すると、
@200円 × 42個 = 8,400円
となり、先ほどと同じ答えになる。
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😸公式でも求められる
今回の式をもう一度見てみる。
0.7S − 2,100 = 0.45S
ここで、
0.7 = 貢献利益率
0.45 = 目標営業利益率
2,100円 = 固定費
である。
式を整理すると、
(0.7 − 0.45)S = 2,100
となる。
つまり、売上高Sは、
固定費 ÷(貢献利益率 − 営業利益率)
で求められることがわかる。
したがって、次の公式を使うこともできる。
目標営業利益率を達成する売上高
= 固定費 ÷(貢献利益率 − 営業利益率)
CASE 73に当てはめると、
2,100円 ÷(0.7 − 0.45)
= 2,100円 ÷ 0.25
= 8,400円
となる。
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😸「利益額」と「利益率」の違い
前回の「目標営業利益」と今回の「目標営業利益率」は、似ているようで式の立て方が少し違う。
目標営業利益が「4,200円」のように金額で決まっている場合、その金額を固定費に加えて必要な貢献利益を求める。
一方、今回のように目標営業利益率が45%の場合、営業利益そのものが売上高に応じて変化する。
そのため、
営業利益 = 目標営業利益率 × 売上高
として式の中に組み込む必要がある。
ここを区別しておきたい。
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😸まとめ
今回のポイントは、
営業利益率 = 営業利益 ÷ 売上高
という関係である。
目標営業利益率が45%なら、売上高をSとしたときの営業利益は、
0.45S
となる。
CASE 73では、
貢献利益率:0.7
目標営業利益率:0.45
固定費:2,100円
なので、
0.7S − 2,100 = 0.45S
これを解くと、
S = 8,400円
販売量では、
42個
となった。
そして公式にすると、
目標営業利益率を達成する売上高
= 固定費 ÷(貢献利益率 − 営業利益率)
となる。
前回は「いくら利益を出したいか」から売上高を逆算した。
今回は「売上高の何%を利益として残したいか」から逆算した。
CVP分析を使うことで、単に損益分岐点を求めるだけでなく、具体的な利益目標から必要な売上高を計算できるようになってきた。
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