コミュニケーションの基礎
ssakamoto人は言葉を話す動物だ。だが実際には言葉をこねくり回して誤解を量産する動物でもある。例えば、「元気？」という一言に「は？」と返された瞬間、ああ、今日も平和ではないなと悟るわけだ。そんなわけで、コミュニケーションの基礎とは何か、という問いは、思っている以上に深くて厄介だ。しかし心配しないでほしい。ここではその「基礎」に、ほんのりユーモアのスパイスをふりかけてお届けしたい。
まず、コミュニケーションの第一歩は「相手の話をちゃんと聞く（記事ならちゃんと読む）こと」だ。聞くというのは、ただ黙っていることではない。「うんうん」と相づちを打ちながら、心はスーパーの特売情報に飛んでいてはダメ。ちなみに、相手が「最近疲れててさ」と言ったとき、「俺も俺も！こないだもさ〜」と被せて話を奪うのは、“共感”ではなく“強奪”である。心当たりがある方は、今すぐそのクセを反省…いや、少しずつ改善した方がいいかもしれない。急な改革は誰の心にも優しくない。
次に大事なのは「言葉を選ぶ」ということ。言葉には刃物のようなものもあれば、絆創膏のようなものもある。どちらも使い方次第で人の心に深い影響を与えるが、誤って刃物を投げつけてしまっても「そんなつもりじゃなかった」で済まされるのは漫画の世界だけだ。日常生活では謝罪と後悔がセットになる。なので、誰かに何かを伝えるときには、少しだけ慎重に、ほんのちょっと「この言葉、自分が言われたらどう感じるかな？」と想像してみることが、実はとても大切だ。
そして、忘れてはならないのが「伝える勇気」だ。沈黙は金ともいうが、関係によってはただの「気まずい空気の保存行為」になってしまう。「ごめんなさい」と言えないまま季節が五つくらい巡った人もいるだろう。それどころか、大恩人に「ありがとう」すら言えていない人も少なくないはず。でも、そんなときこそ一歩踏み出してみたい。直接言うのは照れくさいけど、記念日に贈り物ならできる、という抜け道もある。ただし謝罪や感謝の言葉を伝えるのは極力急がねばならない。
最後にお伝えしたいのは、コミュニケーションとは“完璧を目指すもの”ではなく、“修正し続けるもの”だということだ。誤解もあるし、行き違いもある。だがそこで謝ったり笑ったりしながら、また話していく。それができれば、きっとどんな関係も少しずつ良くなっていくはずだ。ということで、あなたが今日発する「おはよう」や「ごめんね」や「ありがとう」には、小さな奇跡の力があることを、どうか忘れないでほしい。うまく話せなくても、たまに噛んでも、それもまた人間らしさ。大丈夫、コミュニケーションの基礎は相手を尊重して、笑い合うことなのだから。
=======
著作物紹介：
※kindle unlimited にご登録中の方は全て無料で読めます。（未登録の方は30日間無料体験を使えば無料で読めます）
空手家との組手や演武などの動画は下記サイトでご覧いただけます。
（武術気功健康教室｜大阪府四條畷市）
武術瞑想｜制心道 
Follow me!
