問題 28|50代の資格挑戦・学習記録 #109

製品グループごとに原価を計算する「組別総合原価計算」──

前回は、第8章「総合原価計算②」から、2つの工程を経て製品を製造する「工程別総合原価計算」の問題に取り組んだ。

今回は「組別総合原価計算」。

同じ製造工程で種類の異なる製品を作っている場合、それぞれを「組」として分け、組ごとに原価を計算する方法だ。

さらに今回は、

* A組製品 → 先入先出法
* B組製品 → 平均法
* 組間接費 → 直接作業時間を基準に配賦

と、これまで学んできた内容を組み合わせて計算していく。

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問題 28 組別総合原価計算

次の資料にもとづいて、A組製品とB組製品の①月末仕掛品原価、②完成品原価、③完成品単位原価を計算せよ。

組間接費の配賦は直接作業時間を基準に行う。

A組製品は先入先出法、B組製品は平均法を用いること。

[資料]⑴ 生産データ

A組製品 B組製品
月初仕掛品 1,200個(75%) 800個(50%)
当月投入 9,600個 7,200個
合計 10,800個 8,000個
月末仕掛品 2,800個(50%) 2,000個(80%)
完成品 8,000個 6,000個
直接作業時間 1,000時間 720時間

※直接材料はすべて工程の始点で投入される。
※( )内は加工進捗度を示す。

[資料]⑵ 製造原価データ

A組製品 B組製品
月初仕掛品:直接材料費 14,400円 7,700円
月初仕掛品:加工費 21,000円 6,400円
当月投入:直接材料費 105,600円 72,300円
当月投入:加工費 78,000円 30,800円

組間接費:129,000円

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まずは組間接費を配賦する

最初に、A組製品とB組製品に組間接費129,000円を配賦する。

配賦基準は「直接作業時間」。

直接作業時間の合計は、

1,000時間+720時間=1,720時間

したがって、1時間あたりの組間接費は、

129,000円÷1,720時間=75円/時間

となる。

それぞれに配賦すると、

A組製品

75円×1,000時間=75,000円

B組製品

75円×720時間=54,000円

となる。

これをそれぞれの当月加工費に加える。

A組製品

78,000円+75,000円=153,000円

B組製品

30,800円+54,000円=84,800円

ここから、A組とB組をそれぞれ別々に計算していく。

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A組製品|先入先出法

A組製品は「先入先出法」で計算する。

先入先出法では、月初仕掛品にすでに投入されている原価と、当月投入分を分けて考える。

直接材料費

直接材料は工程の始点ですべて投入されている。

月初仕掛品1,200個にはすでに材料が投入されているため、当月の直接材料費105,600円が負担するのは、

当月着手・完成品
8,000個-1,200個=6,800個

と、

月末仕掛品2,800個

である。

したがって、当月投入分は、

6,800個+2,800個=9,600個

単位あたりの直接材料費は、

105,600円÷9,600個=11円

月末仕掛品の直接材料費は、

2,800個×11円=30,800円

となる。

加工費

月初仕掛品は加工進捗度75%なので、当月必要な加工量は残り25%。

1,200個×25%=300個

当月着手・完成分は、

8,000個-1,200個=6,800個

月末仕掛品は進捗度50%なので、

2,800個×50%=1,400個

したがって、加工費の完成品換算量は、

300個+6,800個+1,400個=8,500個

当月加工費は153,000円なので、

153,000円÷8,500個=18円

月末仕掛品の加工費は、

1,400個×18円=25,200円

となる。

したがって、A組製品の月末仕掛品原価は、

30,800円+25,200円=56,000円

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A組製品の完成品原価

A組製品の原価総額は、

月初仕掛品原価
14,400円+21,000円=35,400円

当月投入原価
105,600円+153,000円=258,600円

したがって、

35,400円+258,600円=294,000円

ここから月末仕掛品原価56,000円を差し引くと、

294,000円-56,000円=238,000円

完成品は8,000個なので、完成品単位原価は、

238,000円÷8,000個=**@29.75円**

となる。

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B組製品|平均法

続いてB組製品。

こちらは「平均法」で計算する。

平均法では、月初仕掛品原価と当月製造費用を合算して平均単価を求める。

直接材料費

直接材料費の合計は、

7,700円+72,300円=80,000円

直接材料は工程の始点ですべて投入されているため、完成品換算量は、

6,000個+2,000個=8,000個

したがって、単位あたりの直接材料費は、

80,000円÷8,000個=10円

月末仕掛品の直接材料費は、

2,000個×10円=20,000円

となる。

加工費

加工費の合計は、

6,400円+84,800円=91,200円

月末仕掛品は進捗度80%なので、

2,000個×80%=1,600個

加工費の完成品換算量は、

6,000個+1,600個=7,600個

したがって、単位あたりの加工費は、

91,200円÷7,600個=12円

月末仕掛品の加工費は、

1,600個×12円=19,200円

となる。

したがって、B組製品の月末仕掛品原価は、

20,000円+19,200円=39,200円

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B組製品の完成品原価

B組製品の原価総額は、

直接材料費80,000円+加工費91,200円=171,200円

ここから月末仕掛品原価39,200円を差し引くと、

171,200円-39,200円=132,000円

完成品は6,000個なので、

132,000円÷6,000個=**@22円**

となる。

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解答

A組製品 B組製品
①月末仕掛品原価 56,000円 39,200円
②完成品原価 238,000円 132,000円
③完成品単位原価 @29.75円 @22円

無事、解答と一致した。

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今回のポイント

今回の問題で最初に注意したいのは、「組間接費129,000円をどう処理するか」だった。

直接作業時間を基準に配賦するので、

129,000円÷(1,000時間+720時間)=75円/時間

と配賦率を求め、

A組:75,000円
B組:54,000円

と振り分けてから、それぞれの加工費に加える。

そのうえで、

A組は「先入先出法」
B組は「平均法」

と、それぞれ異なる方法で計算する。

一見すると複雑そうだが、組間接費を配賦したあとは、これまで学んできた先入先出法と平均法の計算をそれぞれ行えばいい。

つまり今回のポイントは、

「まず組ごとに原価を振り分け、そのあと各組について総合原価計算を行う」

という流れを整理することだと思う。

先入先出法と平均法の違いも含め、これまで勉強してきた内容が一つの問題の中につながってきた。

少しずつではあるが、総合原価計算の全体像が見えてきた気がする。

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