問題 43|50代の資格挑戦・学習記録 #124
標準と実際の差から、原価の違いを分析する──
簿記2級取得に向けて、毎日少しずつ勉強を続けている。
今回から、第12章「標準原価計算」に入る。
これまでは、実際に発生した原価をもとに製品原価を計算してきた。標準原価計算では、あらかじめ設定した標準原価と実際原価を比較し、その差異を分析する。
今回は、直接材料費差異を価格差異と数量差異に分けて計算する問題に取り組む。
問題 43|標準原価計算
当社は標準原価計算を採用している。次の資料にもとづいて、直接材料費差異を分析せよ。
[資料]
⑴ 製品1個あたりの標準直接材料費
標準直接材料費:@10円 × 10kg = 100円
* 標準単価:10円/kg
* 標準消費量:10kg/個
⑵ 当月の生産データ
項目 数量
月初仕掛品 50個(20%)
当月投入 300個
合計 350個
月末仕掛品 100個(50%)
完成品 250個
※1 直接材料はすべて工程の始点で投入される。
※2 ( )内は加工進捗度を示す。
⑶ 当月の実際直接材料費
実際直接材料費:@11円 × 3,100kg = 34,100円
解答 43|直接材料費差異の分析
まず、当月の標準直接材料費を求める。
直接材料は工程の始点で投入されるため、当月投入量300個をもとに標準消費量を計算する。
標準消費量:
10kg × 300個 = 3,000kg
標準直接材料費:
@10円 × 3,000kg = 30,000円
これに対して、実際直接材料費は34,100円だった。
つまり、標準よりも4,100円多く材料費が発生していることになる。
⑴ 直接材料費差異(総差異)
標準直接材料費と実際直接材料費の差を求める。
30,000円 − 34,100円 = △4,100円
答え:4,100円(不利)差異
標準よりも実際の原価が高いため、不利差異となる。
⑵ 価格差異
次に、材料の購入単価の違いによる差異を求める。
標準単価は10円、実際単価は11円なので、材料1kgあたり1円高くなっている。
価格差異は、単価の差に実際消費量を掛けて計算する。
(@10円 − @11円)× 3,100kg
= △3,100円
答え:3,100円(不利)差異
標準よりも高い単価で材料を消費したことによる不利差異である。
⑶ 数量差異
最後に、材料の消費量の違いによる差異を求める。
標準消費量は3,000kg、実際消費量は3,100kgなので、標準よりも100kg多く材料を消費している。
数量差異は、消費量の差に標準単価を掛けて計算する。
@10円 ×(3,000kg − 3,100kg)
= △1,000円
答え:1,000円(不利)差異
標準よりも多く材料を消費したことによる不利差異となる。
今回の学び
直接材料費差異は、価格差異と数量差異に分けて分析できる。
今回の計算結果を整理すると、次のようになる。
差異 金額 判定
直接材料費差異(総差異) 4,100円 不利
価格差異 3,100円 不利
数量差異 1,000円 不利
価格差異3,100円と数量差異1,000円を合計すると、総差異4,100円と一致する。
今回のポイントは、価格差異には実際消費量を、数量差異には標準単価を使うということだ。
また、直接材料が工程の始点で投入される場合、標準消費量は加工進捗度ではなく、材料の投入数量をもとに計算する。
標準よりも材料単価が高かったのか、それとも材料を多く消費したのか。
同じ不利差異でも、その原因を分けて考えることで、原価管理に役立てられることがわかった。
今回は比較的シンプルな計算だったが、標準原価計算の基本となる考え方なので、しっかり身につけておきたい。
引き続き、焦らず一問ずつ取り組んでいく。
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