問題 29|50代の資格挑戦・学習記録 #110
等級が違う製品は、「等価係数」を使って原価を配分する──
前回は、A組製品・B組製品という異なる種類の製品を扱う「組別総合原価計算」に取り組んだ。
今回は第8章「総合原価計算②」から、「等級別総合原価計算」の問題に進む。
等級別総合原価計算では、同じ種類の製品でありながら、サイズや品質などの違いによって複数の等級に分かれる製品を扱う。
基本的な考え方は、
「まず単純総合原価計算によって完成品全体の原価を求め、その原価を等価係数にもとづいて各等級製品に配分する」
というもの。
今回は先入先出法を使って完成品原価を計算し、それを製品Aと製品Bに配分していく。
問題 29 等級別総合原価計算
当工場では等級製品を生産している。
次の資料にもとづいて、先入先出法により各等級製品の完成品原価と完成品単位原価を計算せよ。
[資料]
⑴ 生産データ
月初仕掛品 3,600個(60%)
当月投入 8,400個
合計 12,000個
月末仕掛品 2,000個(50%)
完成品 10,000個
*1 直接材料はすべて工程の始点で投入される。
*2 ( )内は加工進捗度を示す。
⑵ 製造原価データ
直接材料費 加工費
月初仕掛品原価 59,200円 72,640円
当月製造費用 184,800円 256,360円
⑶ 完成品数量の内訳
製品A 5,000個
製品B 5,000個
⑷ 等価係数
製品A:製品B = 1:1.5
解答
まず、単純総合原価計算によって完成品全体の原価を計算する。
今回は先入先出法なので、当月製造費用について当月投入分の数量を使って計算する。
直接材料費
直接材料は工程の始点ですべて投入されている。
そのため、直接材料費については当月投入8,400個を使って単価を求める。
184,800円 ÷ 8,400個 = 22円
月末仕掛品は2,000個なので、
22円 × 2,000個 = 44,000円
したがって、
直接材料費の月末仕掛品原価:44,000円
となる。
完成品原価は差額で求める。
59,200円 + 184,800円 − 44,000円
= 200,000円
直接材料費の完成品原価:200,000円
加工費
加工費では、加工進捗度を考慮して完成品換算量を求める。
先入先出法なので、当月加工分は、
月初仕掛品の残り
3,600個 ×(100% − 60%)= 1,440個
当月着手・当月完成分
10,000個 − 3,600個 = 6,400個
月末仕掛品
2,000個 × 50% = 1,000個
したがって、
1,440個 + 6,400個 + 1,000個 = 8,840個
当月の加工費256,360円を8,840個で割ると、
256,360円 ÷ 8,840個 = 29円
月末仕掛品の加工費は、
29円 × 1,000個 = 29,000円
加工費の月末仕掛品原価:29,000円
完成品原価は、
72,640円 + 256,360円 − 29,000円
= 300,000円
加工費の完成品原価:300,000円
完成品原価の合計
直接材料費200,000円と加工費300,000円を合計する。
200,000円 + 300,000円 = 500,000円
したがって、
完成品原価:500,000円
となる。
ここまでは通常の単純総合原価計算と同じ。
ここからが「等級別総合原価計算」のポイントになる。
等価係数を使って各製品に配分する
製品Aと製品Bは、それぞれ5,000個ずつ完成している。
しかし、等価係数が、
製品A:製品B = 1:1.5
と設定されているため、単純に数量だけで原価を折半するわけではない。
それぞれの「積数」を求める。
⑴ 積数
製品A:
5,000個 × 1 = 5,000
製品B:
5,000個 × 1.5 = 7,500
したがって、積数の合計は、
5,000 + 7,500 = 12,500
となる。
⑵ 各等級製品の完成品原価
完成品原価500,000円を積数5,000:7,500の割合で配分する。
製品A:
500,000円 × 5,000 ÷ 12,500
= 200,000円
製品B:
500,000円 × 7,500 ÷ 12,500
= 300,000円
したがって、
製品Aの完成品原価:200,000円
製品Bの完成品原価:300,000円
となる。
⑶ 完成品単位原価
最後に、それぞれの完成品原価を実際の完成品数量で割る。
製品A:
200,000円 ÷ 5,000個 = 40円
製品B:
300,000円 ÷ 5,000個 = 60円
よって解答は、
製品A 製品B
完成品原価 200,000円 300,000円
完成品単位原価 @40円 @60円
となる。
今回のポイント
今回の問題で重要なのは、製品Aと製品Bの完成品数量がどちらも5,000個だからといって、完成品原価500,000円を半分ずつ配分するわけではないということ。
等級別総合原価計算では、
完成品数量 × 等価係数 = 積数
を求め、この積数の割合によって完成品原価を配分する。
今回なら、
製品A:5,000 × 1 = 5,000
製品B:5,000 × 1.5 = 7,500
なので、原価の配分割合は、
5,000:7,500 = 2:3
となる。
その結果、500,000円の完成品原価が、
製品A:200,000円
製品B:300,000円
に配分される。
また、両製品とも完成品数量は5,000個なので、単位原価も等価係数と同じ、
40円:60円 = 1:1.5
となっている。
前回の「組別総合原価計算」は製品の種類ごとに原価を計算したが、今回の「等級別総合原価計算」は、まず完成品全体の原価を計算してから等価係数によって各等級に振り分ける。
この違いを押さえておくと、両者を区別しやすそうだ。
次の問題へ進もう。
=======
人生をジワジワ良くする
瞑想トレーニングに興味がある方はこちら
↓ ↓ ↓
LINEオープンチャット
「武術瞑想トレーニング交流会」
著作物紹介:
※kindle unlimited にご登録中の方は全て無料で読めます。(未登録の方は30日間無料体験を使えば無料で読めます)
「リーダーのための瞑想トレーニング」
「あなたの知らない非常識な幸せの法則」
「超速化時代の冒険:AIライティングと武術気功の叡智」
「AIライティング最速出版術」
空手家との組手や演武などの動画は下記サイトでご覧いただけます。
(武術気功健康教室|大阪府四條畷市)


