標準原価計算|50代の資格挑戦・学習記録 #61
目標があるから改善できる──
今回学んだのは、標準原価計算である。
これまで学んできた工業簿記では、実際にかかった材料費や労務費、製造間接費を集計し、製品の原価を計算してきた。
しかし、実際にかかった金額を計算するだけでは、「もっと安く作れたのではないか」という改善にはつながりにくい。
そこで登場するのが、あらかじめ目標となる原価を設定して管理する「標準原価計算」である。
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😸実際原価計算と標準原価計算
会社は、できるだけ低い原価で効率よく製品を製造できるよう、日々改善を続けている。
そのため、あらかじめ「このくらいの原価で作ろう」という目標となる原価を決めておく。
これが標準原価である。
そして実際に製造したあと、その目標と実際にかかった原価を比較する。
例えば、
* 材料を予定より多く使ってしまった
* 作業時間が予定より長くかかった
といったムダや非効率を見つけ出し、次回以降の改善につなげていく。
このように、標準原価を基準として製品原価を計算し、実際原価との差額を分析する方法を標準原価計算という。
一方、これまで学んできたように、実際に発生した原価だけをもとに製品原価を計算する方法は実際原価計算である。
つまり、
* 実際原価計算:実際にいくらかかったかを知る
* 標準原価計算:目標との差を分析して改善する
という違いがある。
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😸標準原価計算の流れ
標準原価計算は、次の5つの手順で進められる。
① 原価標準の設定
まず、製品1個あたりの目標原価(原価標準)を決める。
例
原価標準:1個あたり10円
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② 標準原価の計算
設定した原価標準を使って、完成品や月末仕掛品の標準原価を計算する。
例
製品10個の標準原価
10円 × 10個 = 100円
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③ 実際原価の計算
実際に発生した直接材料費・直接労務費・製造間接費を集計し、実際原価を求める。
例
製品10個の実際原価:110円
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④ 原価差異の把握
標準原価と実際原価を比較し、その差額(原価差異)を計算する。
例
標準原価100円 − 実際原価110円 = △10円
予定より10円多くかかっているため、改善が必要であることが分かる。
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⑤ 原価差異の分析
最後に、なぜ差異が発生したのかを詳しく分析する。
例えば、
* 材料を使いすぎた
* 作業時間が長すぎた
* 製造方法にムダがあった
など原因を突き止め、改善につなげていく。
標準原価計算は、単に製品原価を求めるだけではない。
「目標を立て、実績と比較し、原因を分析して改善する」
という、企業の継続的な改善活動(PDCA)の考え方そのものなのである。
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今回から工業簿記は「標準原価計算」の章に入った。
これまで学んできた実際原価計算が「結果を記録する会計」だとすれば、標準原価計算は「改善するための会計」と言える。
簿記は単なる計算ではなく、会社をより良くするための経営ツールなのだと、改めて感じた学習内容だった。
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