工程別総合原価計算|50代の資格挑戦・学習記録 #40
1工程だけでは完成しないモノもある──
今回学んだのは工程別総合原価計算である。
これまで学んできた総合原価計算では、一つの工程ですべての製造が完了するケースを前提としていた。しかし現実の工場では、材料を加工し、組み立て、仕上げるというように、複数の工程を経て製品が完成することが多い。
そのような場合に用いるのが工程別総合原価計算だ。
😸工程別総合原価計算とは
例えば、
* 第1工程で材料を切断する
* 第2工程で組み立てる
* 第3工程で塗装する
というように、製造をいくつかの作業区分に分けることがある。
この作業区分を工程という。
工程が複数ある場合は、それぞれの工程ごとに原価を計算する。
この方法を工程別総合原価計算という。
工程ごとに原価を把握できるため、
「どの工程でコストが増えているのか」
「どの工程にムダがあるのか」
を分析しやすいのが大きなメリットである。
また、第1工程で完成した製品は、そのまま第2工程へ送られ、第2工程では材料のような存在として扱われる。
これが今回のポイントだった。
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😸第1工程の計算
工程別総合原価計算では、まず第1工程の完成品原価を求める。
この完成品原価は第1工程完了品原価と呼ばれる。
今回の例では、第1工程は先入先出法で計算する。
直接材料費
月末仕掛品原価
22,040円 ÷ 190個 × 30個
= 3,480円
完成品原価(差額)
4,440円+22,040円−3,480円
= 23,000円
加工費
月末仕掛品原価
10,080円 ÷ 180個 × 12個
= 672円
完成品原価(差額)
1,992円+10,080円−672円
= 11,400円
したがって、第1工程全体では
* 月末仕掛品原価:3,480円+672円=4,152円
* 第1工程完了品原価:23,000円+11,400円=34,400円
となる。
ここまでは、これまで学んできた先入先出法の考え方そのものだった。
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😸第2工程の計算
ここからが工程別総合原価計算ならではの考え方だ。
第1工程で完成した34,400円分の製品は、第2工程では前工程費として投入される。
つまり、第2工程では
前工程費=工程の始点で投入される直接材料費
として扱うのである。
今回、第2工程は平均法で計算する。
ここで試験では一つ注意点がある。
工程ごとに計算方法が異なることがある。
今回も
* 第1工程:先入先出法
* 第2工程:平均法
と異なっているため、問題文を必ず確認する必要がある。
前工程費(平均法)
平均単価
(3,000円+34,400円)
÷(20個+200個)
= 170円/個
月末仕掛品原価
170円×10個
= 1,700円
完成品原価
3,000円+34,400円−1,700円
= 35,700円
加工費
平均単価
(612円+20,988円)
÷(4個+212個)
= 100円/個
月末仕掛品原価
100円×6個
= 600円
完成品原価
612円+20,988円−600円
= 21,000円
したがって、第2工程全体では
* 月末仕掛品原価:1,700円+600円=2,300円
* 完成品原価:35,700円+21,000円=56,700円
* 完成品単位原価:56,700円÷210個=270円/個
となる。
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😸累加法という考え方
今回、新しく登場した言葉が累加法である。
累加法とは、
第1工程で計算した完成品原価を、そのまま第2工程の前工程費として引き継ぐ計算方法
のことである。
つまり、工程が進むごとに原価を積み重ねながら完成品へ近づけていくイメージだ。
工程が増えても、この考え方を繰り返していけばよい。
最後に、各工程で求めた数値を工程別総合原価計算表へ集計すると、今回の完成品原価は56,700円、完成品単位原価は270円となる。
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第1工程で積み上げた原価は、第2工程では材料になる。
工程が変われば勘定科目の名前は変わるが、原価そのものはしっかり受け継がれていく。
まるで駅伝のたすきのように、各工程が前の工程から原価を受け取り、最後に完成品へとつないでいく――そんな流れが、今回の学習で最も印象に残った。
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