問題 41|50代の資格挑戦・学習記録 #122
工場で発生した費用を、適切な勘定科目に振り分ける──
簿記2級取得に向けて、毎日少しずつ勉強を続けている。
今回は、第11章「本社工場会計」から、工場側で行う仕訳の問題に取り組む。
前回は、本社と工場の双方で行う仕訳を確認した。今回は工場側の仕訳に絞り、材料費、労務費、経費の処理を考えていく。
直接費と間接費の違いに加えて、本社と工場の間で発生する取引をどのように記録するかがポイントとなる。
問題 41|本社工場会計
当社は本社会計から工場会計を独立させている。次の各取引について工場で行われる仕訳をせよ。ただし勘定科目は次の中からもっとも適当と思われるものを選ぶこと。
使用する勘定科目
材料、仕掛品、賃金、製造間接費、本社
⑴ 工場で直接材料3,000円と間接材料1,000円を消費した。
直接材料費は、製品の製造に直接かかった費用なので「仕掛品」に振り替える。
一方、間接材料費は特定の製品に直接結びつけられないため、「製造間接費」として処理する。
したがって、仕訳は次のようになる。
借方:仕掛品 3,000円
借方:製造間接費 1,000円
貸方:材料 4,000円
⑵ 工場従業員に賃金9,000円を支給した。
工場従業員への賃金の支給は、「賃金」勘定の借方に記入する。
ただし、工場会計が本社会計から独立しており、支払いは本社側で処理されるため、工場側では「本社」勘定を貸方に記入する。
借方:賃金 9,000円
貸方:本社 9,000円
⑶ 工場で賃金7,000円(直接労務費5,000円、間接労務費2,000円)を消費した。
賃金を消費した場合も、直接労務費と間接労務費に分けて処理する。
直接労務費5,000円は「仕掛品」、間接労務費2,000円は「製造間接費」に振り替える。
借方:仕掛品 5,000円
借方:製造間接費 2,000円
貸方:賃金 7,000円
ここでは、⑵の賃金支給と⑶の賃金消費の違いを理解しておく必要がある。
⑷ 工場機械減価償却費8,000円(当月分)を計上した。
工場機械の減価償却費は、製造にかかる間接的な費用なので「製造間接費」として処理する。
また、減価償却に関する固定資産の管理は本社側で行っているため、工場側では「本社」勘定を貸方に記入する。
借方:製造間接費 8,000円
貸方:本社 8,000円
解答 41
取引 借方科目 金額 貸方科目 金額
⑴ 仕掛品 3,000 材料 4,000
製造間接費 1,000
⑵ 賃金 9,000 本社 9,000
⑶ 仕掛品 5,000 賃金 7,000
製造間接費 2,000
⑷ 製造間接費 8,000 本社 8,000
今回の学び
今回の問題では、工場側の仕訳における勘定科目の使い分けを確認できた。
特に重要なのは、直接費は「仕掛品」、間接費は「製造間接費」として処理するという基本だ。
また、賃金の支給と消費は別の取引として扱われる。支給時には「賃金」勘定が増加し、消費時には直接労務費と間接労務費に振り替えられる。
そして、本社が負担する費用については、工場側で「本社」勘定を使用する。
本社工場会計というと複雑に感じるが、これまで学んできた原価計算の仕訳に、本社と工場の関係が加わったものと考えれば理解しやすい。
問題演習を通じて、それぞれの勘定科目がどのような役割を持っているのか、少しずつ整理できてきた。
引き続き、毎日の積み重ねを大切にしていきたい。
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