自信が湧いてくる姿勢

「自分が何者かを決めるのは、他人ではなく自分自身だ。」
── エレノア・ルーズベルト

自信とは、特別な才能や成功体験から生まれるものだと思われがちだ。しかし実際には、もっと単純なところから芽生える。その一つが「姿勢」である。身体が先に整うことで、心は後からついてくる。

人はうつむくと弱気になり、胸を張ると前向きになる。これは気分の問題ではなく、生理の問題といえる。背中が丸まれば呼吸は浅くなり、視野は狭まり、思考も内向きになる。逆に、背骨が立ち、胸郭と肩甲骨がバランス良く開き、顎が軽く引かれていると、呼吸は深くなる。視界は広がり、判断は落ち着きを取り戻す。身体は常に、心に影響を与え続けている。

自信が湧いてくる姿勢とは、力んだ姿勢ではない。威圧するために胸を張ることでも、肉体的強さを誇示することでもない。頭頂が静かに天に引かれ、足裏が大地を踏みしめ、肩の力が抜けている状態だ。外に対して開きながら、内側は安定している。緊張と弛緩のバランスが取れている。

武術における立ち姿の理想がそれだ。戦うための構えでありながら、無駄な力は入っていない。動こうと思えばすぐ動ける余裕がある。その「余裕」こそが自信の正体だ。自信とは、過去の成功の記憶ではなく、文字通り「自分を信じる」という感覚なのである。

姿勢が整うと、呼吸が整う。呼吸が整うと、感情の波が静まる。感情が静まると、視野が広がる。視野が広がると、選択肢が見える。選択肢が見えると、人は安心する。自分を安心させられるところに、自信は自然と生まれる。

逆に言えば、自信がないと感じるときは、ほとんどの場合、身体が縮こまっている。肩が上がり、首が前に出て、腹が据わらず、呼吸が浅い。その状態でいくら前向きな言葉を唱えても、土台が揺らいでいる。まず整えるべきは思考ではなく姿勢といっても過言ではない。

正中軸(体幹基底点:会陰と頭頂中心点を結んだ仮想の直線)を垂直に立て、最長化する。足裏で自重を感じる。肩を落とし、奥歯の噛みしめをゆるめる。それだけで、世界との関係性がわずかに変わる。世界が敵ではなく、対話の相手に見えてくる。自分が小さく感じていた空間が、少し広がる。

自信はつくるものではない。湧いてくるものだ。その湧きどころは、外の評価ではなく、自分の中心にある。姿勢を整えるとは、正中に帰ることといえる。正中に立てば、過剰に強がる必要もなく、過剰に卑下する必要もなくなる。

ただ静かに、正しく立つ。立ち方が変わるだけで、言葉の選択も、視線の質も、歩き方も変わる。すると周囲の反応も変わる。やがてその変化が、さらに自信を育てていく。

自信が欲しいときこそ、胸を張るのではなく、正中軸を立てる。力を入れるのではなく、余分な力を抜く。自信とは、何かを足すことではなく、本来のあるべき姿に戻ることなのだから。

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