瞑想で人生が変わる理由
なぜ、瞑想習慣は人生を変えるのか。
多くの人は瞑想というと座禅を組んで目を閉じることをイメージするかもしれない。しかし、私が実践した站樁(タントウ:立禅)のように、立ったまま行う動かない行法もあり、さらにこれは目を開けたまま行う瞑想法でもある。この站樁を1日30分、1000日以上続けた経験から、瞑想がいかに人生を変えるのかを実感している。
瞑想の最も大きな効果は、集中力の向上である。站樁では正しい姿勢を保ち続けることに意識を集中させるが、これは単なる身体的な訓練ではない。心と身体の統合を目指す過程で、自然と呼吸が整い、雑念が消えていく。この状態を続けることで、日常生活における集中力も著しく向上する。
さらに、瞑想は身体能力も劇的に変化させる。私の場合、站樁を始めて1ヶ月ほどで、それまでできなかった動きができるようになり、身体の使い方が根本から変わったのだ。これは単なる筋力の向上ではなく、心身の総合的な協調性が高まった結果といえる。
また、瞑想は人との関わり方も変えていく。站樁で培われる集中力は、相手の動きや意図を察知する能力を高める。武術の稽古では、この能力が相手の中心を制する力となって現れる。日常生活では、周囲の状況をより正確に把握し、適切に対応する力として活きてくる。
しかし、瞑想の真の価値は、自己との向き合い方を変えることにある。動かないことで見えてくる自分の内面、呼吸と共に流れる時間、そして静寂の中で感じる生命の躍動。これらの体験は、我々の存在の本質に気づかせてくれる。
瞑想は必ずしも特別な場所や時間を必要としない。日常の中で、意識的に呼吸を整え、姿勢を正すことから始められる。そして、その小さな実践の積み重ねが、確実に人生を変えていくのだ。
瞑想で変わるのは、外面的な能力だけではない。内なる気づきが深まり、人生の質そのものが向上していくのだ。これこそが、瞑想が人生を変える本質的な理由だと私は考えている。
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