「気が出た」とは
空手や一般的な中国武術などでは、拳や手刀、脛などを鍛えたり、身体を部分的に硬くする鍛練が多い。
そしてそれが気功の代表的なイメージとなっていたりもする(硬功夫など)。
しかし制心術における「気」はこれらとは全く異なり、道家武術における「気」がルーツである。
ゆえに部位鍛錬は一切不要としている。
道家武術の「気」は、言葉で説明することは不可能だ。
あえていえば、速さやタイミング、形や角度、意識やイメージ、超感覚などといった、人間存在の総合的パワー、エナジー、潜在能力の、爆発的もしくは爆縮的な発現を指して「気が出た」と称している。
大道芸的な硬功夫などとは違い、見た目の派手さは一切ないことの方が多く、傍目には全く分からない場合もある。
例えば制心術における防御は、最小の動きで相手の攻撃軌道を切りながら、同時に相手の中心(重心)を制するのが基本だが、その動きは極めてシンプル(地味)だ。
しかしこの攻防一致技の威力は絶大で、誰のどんな打撃も無効化し、無理な攻撃をしてきた者にはその突進力を返すことができる。
言うは易いが、実際にできる者はほとんどいない。
それはこの現象が、正しい鍛練を長期間集中して継続し、大自然の理、つまり物理に順い、かつ恣意(エゴ)を捨てなければ発現させられないからなのである。
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(武術気功健康教室|大阪府四條畷市)