2023年7月

制心術
リラックスと集中

武術においては、筋力や身体能力より鋭敏な感覚の方が重要である。 感覚を磨くには、まず站樁(立禅)などの無動訓練から始め、丁寧に微動訓練を繰り返す。 次に推手などの対人訓練においても、正しい形と動きができるまでは焦らずゆっ […]

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武術
構え

武術における構えは、自然かつ力の抜けたものでなければならない。 基本は開掌で、腕は伸ばし過ぎず曲げ過ぎず、手は顔の高さに上げる。 足幅は普段の一歩程度で、広過ぎても狭過ぎてもいけない。 そしてできれば左右どちらが前でも同 […]

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武術
丸暗記よりアドリブ

声優の宮野真守さんがプレゼンのコツを語られていた。 曰く「丸暗記すると意外に上手くいかない」と。 一つ出てこないと、それ以降が出てこなくなってしまうのがその理由。 これは護身武術も同様で、技を一つ一つ完璧に覚えても、ちょ […]

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武術
人生の究極奥義

せっかちが多い。 武術の修得には長い時間がかかるので、せっかちには向かない。 私が武術を始めたのは27歳の頃だが、「40年もやれば人並にはなれるかな」「死ぬまでには少しでも達人に近づければいいな」と思っていた。 しかし毎 […]

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制心術
聴勁を身につけるコツ

聴勁(チョウケイ)とは相手の攻撃の意志(気)やベクトルなどを読み取る技術である。 これを触れ合った一瞬、あるいは離れた状態でもできるようになれば、誰のどんな打撃も怖くなくなる。 聴勁ができるようになるには、無駄な力を完全 […]

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武術
攻防一致の重要性

実戦武術においては、攻撃技より防御技術の方が圧倒的に重要である。 格闘技に興味を持つ者は、まず強烈な攻撃技の破壊力に憧れがちで、これを修得するための練習に多くの時間を割く。 これにはいくつかの問題がある。 まず基本を飛ば […]

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制心術
臆病・根性ナシのススメ

武術の本質は護身であり、護身の目的はまず第ーに自分の命を守ることにある。 そのためには、豪胆であるよりもむしろ臆病であった方が良いとさえ言える。 武術を修得するには、臆病者の方が向いているのだ。 また、苦痛や不快も嫌って […]

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制心術
発勁

発勁を体得すると打撃力が格段にアップする。 発勁とは瞬間的に「気」を発揮することであるが、その一瞬以外は完全に力を抜いていなければならない。 ほとんど筋力に頼らず強烈な打撃を繰り出せるのが発勁で、インパクトの瞬間に「気」 […]

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制心術
流派のイメージ

太極拳には「綿中蔵針」という言葉があり、文字通り外観は綿のように柔らかだが、中には危険な針を潜ませているというイメージである。 私が習ったことのある拳法の源流は形意拳であり、退かずに攻める拳風から「戦車拳法」とも称される […]

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制心術
実戦武術気功(制心術)における「気」

「気」はインド哲学では「プラーナ」と呼ばれ、原子や素粒子より小さく、この世の全てを構成する最小単位、エレメントとして考えられる。 中国武術では心身の不可思議なパワーやエネルギーとして考えられ、日本では日常用語として意識や […]

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