2023-07-24
「制心」とは私の造語です。 武術的に相手の中心(重心)を制することと、自分の心を制することの二重の意味を持たせています。 これらの「制心力」を高めるための訓練体系が「制心訓練法」となります。 触れた瞬間に相手の中心を制す […]
2023-07-22
実戦武術の技は目に見えない。 見えているのは形や動きに過ぎず、技の本質ではない。 形や動きはある程度動画などで伝えられるが、技の本質は伝えられない。 たとえば私が軽く手を合わせただけで相手は何も出来なくなるが、傍目には何 […]
2023-07-20
武術においては、筋力や身体能力より鋭敏な感覚の方が重要である。 感覚を磨くには、まず站樁(立禅)などの無動訓練から始め、丁寧に微動訓練を繰り返す。 次に推手などの対人訓練においても、正しい形と動きができるまでは焦らずゆっ […]
2023-07-16
聴勁(チョウケイ)とは相手の攻撃の意志(気)やベクトルなどを読み取る技術である。 これを触れ合った一瞬、あるいは離れた状態でもできるようになれば、誰のどんな打撃も怖くなくなる。 聴勁ができるようになるには、無駄な力を完全 […]
2023-07-14
武術の本質は護身であり、護身の目的はまず第ーに自分の命を守ることにある。 そのためには、豪胆であるよりもむしろ臆病であった方が良いとさえ言える。 武術を修得するには、臆病者の方が向いているのだ。 また、苦痛や不快も嫌って […]
2023-07-13
発勁を体得すると打撃力が格段にアップする。 発勁とは瞬間的に「気」を発揮することであるが、その一瞬以外は完全に力を抜いていなければならない。 ほとんど筋力に頼らず強烈な打撃を繰り出せるのが発勁で、インパクトの瞬間に「気」 […]
2023-07-12
太極拳には「綿中蔵針」という言葉があり、文字通り外観は綿のように柔らかだが、中には危険な針を潜ませているというイメージである。 私が習ったことのある拳法の源流は形意拳であり、退かずに攻める拳風から「戦車拳法」とも称される […]
2023-07-11
「気」はインド哲学では「プラーナ」と呼ばれ、原子や素粒子より小さく、この世の全てを構成する最小単位、エレメントとして考えられる。 中国武術では心身の不可思議なパワーやエネルギーとして考えられ、日本では日常用語として意識や […]
2023-07-10
武術の良い点は、マイペースで一生楽しめるということである。 強さを目指すも、上手さを目指すも、美容や健康のためにするのも、何も目指さないのも、個人の自由だ。 武術は究極の個人主義、自由主義、実力主義の世界なのである。 そ […]
2023-07-07
器は大きければ良いというものではない。 大切なのは、どのような器を目指すのかを、自分でよく知っておくことだ。 若い内は大器に成ることを目指して努力することが望ましいが、ある程度の年齢になると自分の器の大きさは大体分かって […]