問題53 CVP分析|50代の資格挑戦・学習記録 #134
売上高と費用、利益の関係を整理して、目標達成に必要な販売量を計算する──
簿記2級取得に向けて、毎日少しずつ勉強を続けている。
今回は、第13章「直接原価計算」から、CVP分析についての問題に取り組む。
CVP分析とは、Cost(原価)、Volume(販売量)、Profit(利益)の関係を分析する手法だ。
損益分岐点を求めるだけでなく、目標とする営業利益や営業利益率を達成するために、どれだけ売上が必要なのかも計算できる。
今回は、4つの問いを通じて、CVP分析の基本的な計算方法を確認していく。
問題53|CVP分析
次の資料にもとづいて、以下の問いに答えよ。
【資料】
⑴ 販売単価 @600円
⑵ 製品1個あたりの変動費 @240円
⑶ 固定費(期間総額) 180,000円
問1 損益分岐点の売上高と販売量を計算せよ。
問2 目標営業利益99,000円を達成する売上高と販売量を計算せよ。
問3 目標営業利益率20%を達成する売上高と販売量を計算せよ。
問4 予想売上高が1,000,000円のときの安全余裕率を計算せよ。
解答と計算過程
まず、CVP分析の基本となる限界利益を計算する。
限界利益とは、売上高から変動費を差し引いた金額のことだ。
製品1個あたりの限界利益は、
600円 − 240円 = 360円
となる。
また、限界利益率は、
360円 ÷ 600円 = 0.6(60%)
となる。
この限界利益と限界利益率を使って、それぞれの問いを解いていく。
問1|損益分岐点の売上高と販売量
損益分岐点とは、売上高と費用が等しくなり、営業利益がちょうど0円になる地点のことだ。
まず、損益分岐点販売量を求める。
固定費 ÷ 製品1個あたりの限界利益
= 180,000円 ÷ 360円
= 500個
次に、損益分岐点売上高を求める。
500個 × 600円
= 300,000円
限界利益率を使っても、
180,000円 ÷ 0.6 = 300,000円
と計算できる。
つまり、500個販売すれば固定費をすべて回収でき、それを超えた分が営業利益につながる。
解答
* 損益分岐点売上高:300,000円
* 損益分岐点販売量:500個
問2|目標営業利益99,000円を達成する売上高と販売量
次は、営業利益99,000円を確保するために必要な販売量を求める。
損益分岐点では営業利益が0円だったが、今回は固定費に加えて目標営業利益も回収する必要がある。
計算式は、
(固定費 + 目標営業利益)÷ 製品1個あたりの限界利益
=(180,000円 + 99,000円)÷ 360円
= 279,000円 ÷ 360円
= 775個
売上高は、
775個 × 600円
= 465,000円
となる。
解答
* 目標営業利益達成売上高:465,000円
* 目標営業利益達成販売量:775個
問3|目標営業利益率20%を達成する売上高と販売量
今回は、営業利益の金額ではなく、売上高に対する営業利益の割合が20%になるように計算する。
営業利益率とは、
営業利益 ÷ 売上高
で求められる割合だ。
限界利益率60%のうち、20%を営業利益として確保するためには、残りの40%で固定費を回収する必要がある。
したがって、必要な売上高は、
固定費 ÷(限界利益率 − 目標営業利益率)
= 180,000円 ÷(0.6 − 0.2)
= 180,000円 ÷ 0.4
= 450,000円
販売量は、
450,000円 ÷ 600円
= 750個
となる。
確認すると、
売上高450,000円 × 20%
= 営業利益90,000円
となり、目標営業利益率20%を達成している。
解答
* 目標営業利益率達成売上高:450,000円
* 目標営業利益率達成販売量:750個
問4|安全余裕率
最後は、安全余裕率を計算する。
安全余裕率とは、予想売上高が損益分岐点売上高をどれだけ上回っているかを示す割合だ。
安全余裕率が高いほど、売上が減少しても赤字になりにくいことを意味する。
計算式は、
(予想売上高 − 損益分岐点売上高)÷ 予想売上高 × 100
=(1,000,000円 − 300,000円)÷ 1,000,000円 × 100
= 700,000円 ÷ 1,000,000円 × 100
= 70%
となる。
つまり、予想売上高が1,000,000円の場合、売上が70%減少するまでは損益分岐点を下回らない計算になる。
解答
* 安全余裕率:70%
今回の学び
今回の問題では、CVP分析の基本となる4つの計算に取り組んだ。
損益分岐点売上高、目標営業利益達成売上高、目標営業利益率達成売上高、安全余裕率。
それぞれ計算式は異なるが、基本となるのは限界利益と限界利益率だ。
まず、売上高から変動費を差し引いて限界利益を求める。
そこから固定費を回収し、さらに目標とする利益を確保するために必要な売上高や販売量を計算していく。
特に、目標営業利益率を求める問題では、限界利益率から目標営業利益率を差し引くという考え方が重要になる。
また、安全余裕率は、企業の経営にどれだけ余裕があるかを判断する指標として使える。
これまで学んできた原価計算は、製品の原価を正確に把握するためのものが中心だった。
一方、CVP分析は、その原価情報を使って、利益を確保するための販売計画を考えることにつながっている。
単なる計算問題ではなく、実際の経営判断にも役立つ知識だと感じた。
引き続き、基本的な計算式を確実に身につけながら、理解を深めていきたい。
焦らず、毎日少しずつ。
今日も一歩前進。
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