新春特別:瞑想で実現する心身の変革
新年が始まった。多くの方が心機一転を図るこの時期に、瞑想による心身の変革についてお伝えしたいと思う。私が推奨している制心瞑想という行法は、まさに動中静あり、静中動ありという境地を体現する武術的瞑想法だ。一見すると単純な立ち方に見えるが、その実践は私の人生を大きく変えた。
一千日以上の実践を通じて実感したことは、修行には特別な場所や時間は必要ないということだ。日常の立ち居振る舞いの中にこそ、真の瞑想の機会が潜んでいる。例えば、電車を待つホームでの数分間、仕事の合間のわずかな休憩時、これらの時間も意識を整えれば貴重な瞑想の時間となり得る。
瞑想による変革は、まず身体感覚の覚醒から始まる。普段は意識することのない呼吸の深さ、重心の位置、筋肉の緊張と弛緩、これらを意識的に捉えることで、我々の身体は徐々に目覚めていく。この身体感覚の覚醒は、やがて心の変容をもたらす。雑念が整理され、集中力が高まり、直観力が磨かれていくのだ。
私の経験では、制心瞑想の元となる站樁(タントウ:立禅)を始めて、わずか一ヶ月で運動能力に顕著な変化が現れた。それは単なる体力の向上ではなく、身体の使い方そのものが変わったのだ。重心が安定し、動作が無駄なく洗練され、それまで気づかなかった身体の可能性が開かれていったのである。
新しい年を迎え、皆様にお伝えしたいのは、瞑想は決して難しいものではないということだ。むしろ、我々の本来の在り方に立ち返る自然な営みといえる。日々の生活の中で、ほんの少しずつでも意識的な時間を持つことから始めてみてはいかがだろうか。それは必ず、心身の変革への確かな一歩となるはずだ。
本年も制心瞑想を通じて、皆様と共に心身の調和を探求していければと願っている。新しい年が、皆様にとって心身ともに実り多き一年となりますように。
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(武術気功健康教室|大阪府四條畷市)