継続に勝るブランディング無し
ssakamoto継続は力──月並みだが真理
あなたが最高の製品やサービスを持っていたとしても、それを世に知らしめるためには継続的な努力が不可欠だ。ブランディングの本質とは、一時的な華やかさではなく、日々の地道な積み重ねにあるということを多くの人は見落としがちな気がする。私は自流を創始し、十年以上にわたって練習会を続けてきた経験からも、この真理を強く実感している。
ブランディングとは単なるロゴやキャッチコピーではない。それは約束を守り続けること、一貫性を持って価値を提供し続けることだと思う。（ちなみに私はネーミングはちょこちょこ変えているが、中身は変えていない）武術の修練において、站樁（タントウ：立禅）を毎日30分、1000日続けたことで得られた変化は、一朝一夕では決して得られないものだった。同様に、真のブランド価値も一日や一週間で構築されるものではない。
市場は常に変化し、消費者の関心も移ろいやすいもの。そんな中で信頼を勝ち取るには、たゆまぬ努力と忍耐が求められる。私が空手のチャンピオンや師範レベルの方々に指導できるようになったのも、20年という歳月をかけた継続の結果といえる。ブランディングにおいても同じだろう。一度や二度の宣伝活動ではなく、何年にもわたる一貫したメッセージの発信と、約束した価値の提供が信頼を生み出していく。
成功した企業や個人のブランドを見れば、その背後には必ず長期的な視点と継続的な努力がある。アップルのシンプルなデザイン哲学、トヨタの品質へのこだわり、あるいは個人でいえばイチローの徹底した練習姿勢など、いずれも一日として手を抜くことなく続けてきた結果である。
制心道（自衛瞑想）の哲学に通じることでもあるが、「制心」つまり集中力は瞬間的なものと長期的なものがある。ブランディングにおいても、一時的な注目を集めることも大切だが、より重要なのは長期的な集中力で一貫したメッセージを発信し続けることではないか。それが顧客の心に深く刻まれ、本物のブランドロイヤルティを生み出すはずだ。
道家武術の教えにもあるように、水滴が岩を穿つのは一滴の力ではなく、絶え間ない滴りの継続によるものだ。同様に、あなたのブランドが人々の心に浸透するのも、一度の派手なキャンペーンではなく、日々の誠実な活動の積み重ねさしかない。
結局のところ、ブランディングと武術修行は驚くほど似ている。即効性のある奇策はなく、基本を忠実に守り、日々精進することでしか真の強さは得られない。「継続は力なり」という言葉があるが、ブランディングにおいては「継続こそがブランド力」と言い換えることができるだろう。
あなたのビジネスや活動が今日明日で大きな注目を集めなくても、諦めてはいけない。日々の積み重ねが、やがて揺るぎない信頼という形で報われる日が必ず来る。私が自衛瞑想（制心道）を通じて伝えたいのも、この「継続の力」といえる。華やかさよりも誠実さを、派手さよりも一貫性を大切にすることで、本物のブランド、本物の強さが培われる。
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（武術気功健康教室｜大阪府四條畷市）
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