最新の実践東洋哲学

中国武術には、中国発祥の道教・道家哲学がベースの拳法を「内家拳」、国外(インド)発祥の仏教がベースの拳法を「外家拳」とする分類がある。

このように、「内家拳」という呼称は中国が基準であるため、私は「道家武術」という呼称を用いている。

中国で高級拳法と称されるのは「太極拳」「形意拳」「八卦掌」「少林拳」であり、前三者が「内家拳」、少林拳は仏教ベースなので「外家拳」となる。

つまり少林拳は仏門修行者(僧兵)のため、内家三拳は仙道(仙人、不老不死を目指す)修行のためといった趣の違いがある。

どちらも究極的には宇宙の本質(道:ダオ/空:クウ)との一致(還虚合道/解脱)を目指すが、辿ろうとするルート(アプローチ)に違いがある。

陰陽制心術(かげひせいしんじゅつ)のルーツは道家武術(内家拳)とヨーガ(ヒンドゥイズム)や日本の武士道、宗教哲学などにあり、最新の実践東洋哲学といえる。

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