「気」の領域に至るには
制心訓練は護身訓練であると同時に、気功でもある。
「気」は「制心をかける」(相手の重心を制する)際に必須の力だ。
それは実戦で相手と触れた一瞬に、相手の重心、攻撃のベクトル、勢い、気力などを全て感知し、それらを制することができる、人間の神秘的な潜在能力である。
この能力は、武術気功の基本功か、厳しく激しい格闘訓練と実戦の反復によってのみ得られる。
制心訓練においては武術気功の基本功を採用し、推奨している。
なぜなら激しい格闘訓練と実戦の反復では、ほとんどの人は「気」の境地に至るまでに心身がボロボロになり、壮年期以降の修行を続けられなくなるからだ。
武術気功の基本功は地味なため継続が容易ではないが、安全に「気」の領域を目指すためには最適なのである。
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