不安を解消するには
不安というのは、未来に対する否定的な予測から生まれる感情だ。この感情は我々の心身に大きな影響を与える。特に呼吸が浅くなり、身体が緊張し、思考が混乱するという特徴がある。
まず重要なのは、今この瞬間に意識を向けることだ。自衛瞑想では「今ここ」に意識を集中させる訓練を重視している。具体的には、姿勢を正し、呼吸を整えることから始める。これは站樁(タントウ:立禅)という武術瞑想の基本でもある。
呼吸を深く、ゆっくりとすることで、自律神経が整い、心が落ち着きを取り戻せる。特に呼気を意識的に長くすることで、副交感神経が優位になり、リラックスした状態へと導かれる。
また、不安は往々にして実体のない想像から生まれる。そのため、現実を正確に把握することが大切だ。今、目の前で実際に起きていることに注目し、それを客観的に観察することで、不必要な心配から解放されていくだろう。
身体の緊張を解くことも効果的といえる。特に肩や首の力を抜き、腹式呼吸を行うことで、心身の緊張が和らぐ。自衛瞑想では、この身体の脱力と意識の集中を同時に行う訓練を重視している。
最後に、不安は誰にでもある自然な感情だということを受け入れることが大切かもしれない。完全に不安をなくすことは不可能かもしれないが、それとうまく付き合っていく術を身につけることは可能だと思う。日々の訓練を通じて、心身のバランスを整え、不安に対する耐性を高めていくことはできるはずだ。
このように、自衛瞑想の実践を通じて、不安と向き合い、それを解消していく力を養うことができる。それは単なる一時的な対処法ではなく、人生全般において活用できる実践的な処方箋となるだろう。
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(武術気功健康教室|大阪府四條畷市)