武術瞑想で得た究極の動き（ショート動画）
ssakamoto武術瞑想を始めて1ヶ月ほど経ったある日、私は深い瞑想の最中に、これまで言葉では捉えきれなかった「動きの核心」に触れた。呼吸が自然に静まり、思考が透明になっていくその過程で、私の身体はまるで野生動物のように、ただ然るべき形で動き始めた。そこには「こう動こう」「この技を出そう」といった意志はなく、同時に「無意志」でもない。ただ、動きが自らを顕現させたのだ。重さも軽さも、速さも遅さも、私のものではなく、自然の一部として協調していた。私は動くものではなく、動きそのものだった。
この体験は、従来の稽古では決して到達できない次元のものだ。もちろん、そこに至るには長年の鍛練か、ある種の幸運が必要かもしれない。身体を知り、呼吸を知り、意識の深奥を見つめ続けてきた日々が、一点に結ばれた結晶。瞑想と武術は、私の中では元より同じものであり、ただ表現の方向が異なるに過ぎなかった。内側に向かうか、外に向かうか。それだけの違いが、実は全ての違いであり、また何の違いでもないという逆説を、この瞬間、身体で理解していた。
この「動き」は、技術として伝えるにはあまりに微妙で、言葉として説明しようとすればするほど、核心が遠ざかってしまう。それでも何とか伝えようと、私はその動きを動画に記録した。見た目はダンスなどに比べれば地味かもしれない。だが、そこには全身の重心が絶えず最適化され、いつでも発勁（ハッケイ：発気）できるバランスが保たれている。表面には特段の派手さはない。だがその静けさの中にこそ、武術の本質（攻防一致の機能性）がある。
この動画を見た人が何を感じ取るかは分からない。だがもし、動きの奥にある静けさに気づいてもらえたなら、それは単なる演武ではなく、瞑想から生まれた「真の護身術」としての動きであることを、感じてもらえるかもしれない。私はそのわずかな可能性に賭けて、動画を公開している。競い合うのではなく、武の本質を共有するために。武術とは、究極的には自他を分かつことのない、一つの宇宙原理を体現する道なのだから。
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著作物紹介：
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（武術気功健康教室｜大阪府四條畷市）
武術瞑想｜制心道 
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