2024年3月

制心術
武術の真技とは

武術の真技は、自然で何でもない動きの中に不思議な威力を秘めている。 それは第三者から見ると地味で大したことはなさそうだが、対峙するとその不思議な技に制されて何もできない。 どこを狙っても、いくらフェイントをかけても攻撃を […]

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制心術
六合身法

全身を調和、安定させ、軽快で滑らかに動く。 手足は自由自在に独立して動いているようで、全体としては統一感のある動き。 これが六合身法である。 六合身法は柔らかく曲線的だが、海老のような瞬間的に敏速な動きも含み、無限に変化 […]

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制心術
両手を自在に使う

通常の格闘スポーツでは、構えの時に左右どちらを前に出すかが固定されていることが多い。 その方が得意な攻防パターンを作り易く、試合で勝ち易いからだ。 しかし制心術では多少上達に時間がかかっても、左右どちらも同じように使える […]

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制心術
「気が出た」とは

空手や一般的な中国武術などでは、拳や手刀、脛などを鍛えたり、身体を部分的に硬くする鍛練が多い。 そしてそれが気功の代表的なイメージとなっていたりもする(硬功夫など)。 しかし制心術における「気」はこれらとは全く異なり、道 […]

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制心術
腕の使い方

腕を柔らかく重く使うたとえとして、私は細長い袋に泥を入れた鞭というのを用いていた。 しかし澤井先生の水銀の喩えの方が、より流動性が感じられて素晴らしいと感じた。 両腕は背中の中心から始まっていて、それは胸部の霊的活力球( […]

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制心術
掴みかかられた場合

胸倉を掴まれた場合、相手が素人であれば簡単に極めて倒す技はある。 しかしまず掴まれるまでぼんやりしていてはいけないし、不意に掴まれたならその瞬間が重要である。 制心をかけられるようになっていれば、まず掴もうとしてきた手( […]

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制心術
真の敵との向き合い方

本当の敵は、実は外の世界にはいない。 自分の心の弱さこそ、制するべき本当の敵である。 外界で出会う敵、苦境、困難は、この本当の敵、己の心の弱さに由来する。 しかし、自分の心を打ちのめして、大人しくさせることはできない。 […]

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制心術
修行者の成長に必要な心構え

修行を始め、続けていく上で最も大切なことは、師や先輩、仲間に感謝して尊重することだ。 それと同時に盲信せず検証する、自分で確かめることも、同じくらい重要である。 初心者のうちは素直に言われたことを聞き、愚直に実践しなけれ […]

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制心術
往なし受け

制心術の奥義は「往(い)なし受け」である。 これは突きであろうと蹴りであろうと、腕または脚で勢いを柔らかく往なしてしまう防御だ。 この往なし受けができるようになると、誰のどんな打撃も全く怖くなくなる。 ただし力を抜いて柔 […]

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制心術
寝技について

護身術として関節技や寝技(組技)を薦める者もいる。 しかし私としては、これらは余技であるため、上級者以外には不要だと思う。 寝技は歳をとっても練習しやすいので、急いで取り組む必要はない。 制心をマスターすれば超接近戦でも […]

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