六合(心技体の一致)
六合とは外三合と内三合が成った状態である。
これは中国武術の用語であるが、日本の武道で言うところの心技体の一致に相当する。
外三合とは肩と骨盤、肘と膝、手と足の位置と形が最適化され、協調連動することで、内三合は心と意、意と気、気と力の協調一致とされる。
外三合が成ると、いわゆる中国武術らしい、しなやかで滑らか、かつ俊敏な動きとなる。
私の場合、站樁(タントウ/立禅)に取り組んで1ヶ月目に突然表れた。
内三合が成ると、いわゆる「気が出た」という状態となり、立ち合いにおいてどんな相手のどのような攻撃に対しても恐怖が一切なくなり、容易く制することができるようになる。
これは相当の武術経験者と手を合わせなければ達成が確認できない。
つまり外三合は一人稽古で会得できるが、内三合は最終的に自由組手でしか検証できないのである。
しかし外三合もできていない内から実際に当て合う組手をしてしまうと、恐怖感が刻まれて緊張する癖がついたりして、内三合への道が閉ざされる恐れがある。
站樁(立禅)などの一人稽古でしっかり六合の基礎を練り上げ、推手、約束組手、自由組手と、練度に応じて慎重に進めていかなければならない。
六合が成った者同士であれば、実際に当て合わなくとも手首を合わせただけ、あるいは動きを観ただけで互いの練度が分かるものである。
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(武術気功健康教室|大阪府四條畷市)