良いことを言うだけなら誰にでもできる

「良いことを言う」のはそれほど難しくない。正しそうな言葉、耳触りのいい言葉、前向きで立派に聞こえる言葉は、少し本を読めば、少し考えれば、いくらでも出てくる。SNSを眺めていれば、人生訓や名言めいた言葉は毎日のように流れてくるし、それをなぞるだけでも「良いことを言っている人」には見える。それに今はAIも良いことを言ってくれる。

けれど、良いことを言う人と信頼できる人は、必ずしも一致しない。なぜなら言葉は、現実の重さを背負っていなくても発することができるからだ。経験していなくても、乗り越えていなくても、実際にはその通りに生きていなくても、言葉だけなら整えることができる。だからこそ「言っている内容が正しいか」よりも、「その人の言葉がどこから出てきているか」のほうが、ずっと重要になる。

本当に価値のある言葉は、発した人の経験ありきのものだ。洗練されていないことも多いし、強い言い切りだったり、常識と真逆のこともある。それは、その言葉が思考ではなく、体験や葛藤、失敗や痛みを通ってきているからだ。表面的には判断できないし、軽々しく他人に押し付けることもできない。その慎重さや重みが、言葉の奥に滲み出る。

逆に、やたらと道徳的で、誰にでも当てはまりそうで、聞いた瞬間に気持ちよくなる言葉ほど、注意が必要なこともある。それは「正しい」かもしれないが、「生きられている」とは限らない。言葉が先に立ち、行動や在り方が追いついていないと、その言葉は次第に力を失っていく。聞く側も、最初は感心しても、どこかで違和感を覚えるようになる。

人は、言葉そのものよりも、言葉と行動のあいだにある距離を、驚くほど敏感に感じ取る。どんなに立派なことを言っていても、普段の振る舞いや、困ったときの態度、都合が悪くなったときの反応を見れば、その言葉がどれほど本物かは自然と伝わってしまう。だから「良いことを言おう」とするよりも、「その言葉を言わずにいられなくなる生き方」をしているかどうかのほうが、はるかに大切だ。

結局のところ、言葉は飾るものではなく、気を込めるものだと思う。無理に発信しなくても、背伸びして語らなくても、積み重ねてきたものは、必要な場面で自然と滲み出る。良いことを言うだけなら誰にでもできる。でも、言わなくても伝わる状態に至る人は、そう多くない。だからこそ、言葉を磨く前に、自分の立ち方や向き合い方を整えることのほうが、ずっと静かで、ずっと確かな力になるはずだ。

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