根性無しでも私程度の強さにはなれる

強さとは、限界まで自分を追い込むことでしか手に入らない──そんな思い込みに縛られていないだろうか。世の中には「努力は根性で継続しろ」「最後は気合だ」という精神論がいまだに根強く残っている。しかし、正直に言えば私は根性があるタイプではない。しんどい稽古を延々と続けるのも苦手だし、気合いで痛みをごまかすようなトレーニングはそもそもしなかった。それでも今では、武術の師範として人前に立ち、指導できるだけの強さを身につけている。

では、根性が無い人間がどうやって強くなるのか。答えは簡単で、「根性に頼らない仕組み」をつくれば良いのだ。人間の意思の力には限界があるが、環境や習慣や技術の積み重ねには限界がない。毎回「頑張ろう」と決意するのではなく、「気づけば続いていた」という状態をつくる。例えば、稽古は短時間でいいから必ず毎日やる。痛みを我慢しない代わりに、身体の使い方を工夫して無駄な力を抜く。相手とぶつかるのではなく、流し、逸らし、中心を制することで負荷そのものを軽くする。こうした「根性不要」の工夫を重ねると、気が付けば少しずつ強さが積み上がっていく。

大切なのは、強さを「才能」や「気合い」や「限界突破」のような非日常に求めないことだ。むしろ強さとは、毎日の生活の中の小さな選択の延長に生まれる。朝、軽く身体を整える習慣。人に振り回されない呼吸。怒りや恐怖に飲まれそうなとき、ほんの一瞬だけ心の中心に戻る感覚。それらを積み重ねると、やがて「強さ」という結果が自然と後からついてくる。根性があるかどうかは関係ない。正しい方向に、無理なく続けられる形で積み重ねれば、誰だって強くなれるのだ。

私は決して非凡な人間ではない。生まれつき強いわけでも、覚悟に満ちていたわけでもない。むしろ争いは嫌いで、苦痛も嫌い、過酷な鍛錬を続ける根性もない。それでも今の強さに至ったのは、才能でも覚悟でもなく、ただ「続けられるやり方を選んだ」だけだ。同じように根性のない人ほど、この道は向いている。不器用なまま、弱いままでも構わない。工夫しながら積み重ねれば、気づけばあなたも私程度の強さにはなれる。強さとは、“できる人間”だけに許された特権ではなく、仕組みさえ整えれば、あなたにも必ず手にできる「結果」なのである。

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