神聖幾何学でカラダをつくる
神聖幾何学は、宇宙の根源的な秩序を形として表したものと言われる。円、三角形、六角形、フラワー・オブ・ライフなど、そのパターンは古代文明から現代に至るまで、人の心と身体に深い影響を与えてきた。
我々の身体そのものもまた、幾何学的な秩序に従って成り立っている。骨格や筋肉の配置、細胞の分裂や臓器の形状に至るまで、自然界の比率や調和の法則が息づいているのだ。
もし我々が神聖幾何学を意識して動くなら、それは身体を単なる肉体としてではなく、宇宙の秩序を宿す器として再構築していく営みとなるだろう。
例えば、立つ姿勢ひとつにしても正三角形の安定性を意識すれば、下半身は大地に根を張り、上半身は天に伸びていく感覚が得られる。
呼吸をするときに円環のリズムを描くように意識すれば、内側に循環するエネルギーの流れがより滑らかになる。
動作の連続を八芒星や渦のスパイラルとして捉えれば、ただの筋肉運動が宇宙的な調和を帯びた舞いへと変わっていく。
こうして幾何学的なイメージを心に重ねながら身体を動かすことは、筋力や柔軟性を鍛えるだけでなく、心身を深い秩序へと調律していく行為とできる。
肉体を鍛えることと精神を整えることが切り離せないように、神聖幾何学は身体を通じて心に働きかけ、心を通じて身体を形づくる。
人は誰しも自らの中に宇宙を映し持っている。神聖幾何学を通して身体をつくるとは、その宇宙に気づくこと──姿勢や動きを宇宙原理の体現とすることといえるだろう。
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著作物紹介:
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(武術気功健康教室|大阪府四條畷市)