内臓脂肪の落とし方
細い人も要注意──
内臓脂肪とは腹腔内の臓器を取り囲むように蓄積される脂肪のことだ。皮下脂肪と異なり、見た目ではわかりにくいものの健康リスクが高いとされている。内臓脂肪が過剰に蓄積すると、糖尿病や高血圧、脂質異常症といった生活習慣病のリスクが高まるという。これらの病気は命に関わる重大な疾患につながる可能性もあるため、内臓脂肪の適切な管理は健康維持において非常に重要となる。
内臓脂肪を効果的に減らすためには、食事管理をしなければならない。特に糖質と脂質の摂取量に注意が必要だ。精製された炭水化物や加工食品を控え、野菜や果物、全粒穀物などの食物繊維が豊富な食品を摂ることが推奨される。また、タンパク質をしっかりと摂取することも大切だ。良質なタンパク質は筋肉の維持に役立ち、基礎代謝の低下を防ぐ。魚や鶏肉、豆類などを積極的に摂るのが良い。食事の際には、よく噛んでゆっくり食べることを心がけたい。早食いは満腹中枢が働く前に過剰な食事摂取につながりやすいため、20分以上かけて食事をすることが理想的だろう。
運動も内臓脂肪の減少に効果的だ。特に有酸素運動は内臓脂肪を直接燃焼させる効果がある。ウォーキング、ジョギング、水泳、サイクリングなどがおすすめだ。初めは1日20分程度から始め、徐々に時間や強度を上げていくことが継続の秘訣である。また、筋力トレーニングも取り入れると効果的。筋肉量が増えると基礎代謝が上がり、脂肪燃焼効率が高まるからだ。特に大きな筋肉群である下半身の筋トレを行うと、より大きな効果が期待できる。運動は毎日行うことが理想だが、無理のない範囲で週に3〜4回行うことを目標にするとよいかもしれない。
質の良い睡眠も内臓脂肪対策として見逃せない。睡眠不足は食欲を調整するホルモンのバランスを崩し、過食を引き起こす原因となってしまう。また、疲労回復が不十分だと運動のパフォーマンスも低下する。できるだけ同じ時間に就寝・起床し、7〜8時間の睡眠を確保することが望ましい。寝る前のスマートフォンやパソコンの使用は、ブルーライトの影響で睡眠の質を下げるため控えた方がいいだろう。
ストレス管理も重要な要素だ。ストレスが溜まると、コルチゾールというホルモンの分泌が増え、内臓脂肪の蓄積を促進してしまう。適度な運動、趣味の時間、深呼吸や瞑想など、自分に合ったストレス解消法を見つけることが大切だ。また、アルコールやたばこは内臓脂肪の蓄積を促進するため、できるだけ控えることが望ましい。
内臓脂肪の減少には即効性はなく、健康的な生活習慣を継続することが最も重要となる。無理な食事制限や過度な運動は長続きしないだけでなく、リバウンドや健康被害の原因になることもあり得る。自分の生活スタイルに合わせた無理のない方法で、少しずつ改善していくことがポイントだ。定期的に医療機関での健康診断を受け、内臓脂肪の状態を確認することも大切であろう。内臓脂肪の適切な管理は、単に見た目を良くするだけでなく、健康寿命を延ばし、生活の質を高めることにつながる。根気強く続けることで、必ず成果は現れるものである。
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